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ISBN 10 : 4480074643
Content Description
自分の利益を第一に考えて合理的に行動する主体=「経済人(ホモ・エコノミクス)」―経済学が前提とするこうした人間像はどこで生まれたのか。多くの批判にさらされながらも、それが世界を動かす原動力でありつづけているのはなぜか。「金儲け」が道徳的に蔑まれた古代・中世そして非近代の社会から、近代経済学が確立する「限界革命」の時代をへて、ホモ・エコノミクスが社会の広範な領域に浸透する現代まで。「自己利益の追求」が当たり前の価値として受け容れられるに至ったからくりを、思想史の視座から解き明かす。
目次 : 第1部 富と徳(金儲けは近代以前にどう受け止められていたか/ なぜ人は貧乏人を責めるのか/ マンデヴィルとハチスン ほか)/ 第2部 ホモ・エコノミクスの経済学(ホモ・エコノミクスの語源学/ イギリス歴史学派と方法論争/ メンガーvsシュモラー ほか)/ 第3部 ホモ・エコノミクスの席捲(差別・犯罪・人的資本/ 「緑の革命」―前提としてのホモ・エコノミクス/ ゲーム理論と社会的選択理論、そして行動主義革命 ほか)
【著者紹介】
重田園江 : 1968年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学政治経済学部教授。専門は、現代思想・政治思想史。フーコーの思想を、「権力」や「統治」を中心に研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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