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衆愚の病理 新潮新書

里見清一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106105258
ISBN 10 : 410610525X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現役医師が、冷徹な眼差しでこの国を診断。見えてきたのは、国全体を覆う、プロを軽視して素人を持て囃す病だった。「情報が患者の不安を生産する」「敗戦処理はエースの仕事」「民主主義がヒトラーやルーピーを生む」「人は思考停止を欲する」―ロジカルでシニカル、ときにアクロバティックな議論から日本の本当の病状を炙り出す、毒と逆説と笑いに満ちた社会論。

目次 : 1 「敗戦処理」はエースの仕事である(「敗戦処理」とは何か/ 「患者の死」は忌むべき敗北なのか/ 「寝たきり」人生の価値)/ 2 情報が害毒を生産する(不安のもとになる情報/ 「最悪を想定する」という無責任)/ 3 「惰性」の研究(惰性の功罪/ 「タリバンホスピス」の傲慢/ 人は思考停止を欲する/ 座生の活用とその限界)/ 4 諸悪の根源、民主主義(ルーピーを生み出すシステム/ 自称リーダー多くして国沈む/ あなたも私もビョーキである/ 「信じる」者は救われない)/ 5 逆風下のプロフェッショナリズム(八百長は文化である/ 「原子力村」のプロが日本を救う/ 金で魂を売る作法/ 死神の仕事、実は医者の仕事)

【著者紹介】
里見清一 : 三井記念病院呼吸器内科科長。1961(昭和36)年鳥取県生まれ。1986年東京大学医学部卒業。国立がんセンター中央病院内科などを経て2009年より現職。日本癌学会・日本臨床腫瘍学会・日本肺癌学会評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • さきん

    患者名:日本国 病状:極めて深刻……現役医師が、冷徹な眼差しで医療を、社会を、この国を診断。見えてきたのは、国全体を覆う、プロを軽視して素人を持て囃す病だった。「情報が患者の不安を生産する」「敗戦処理はエースの仕事」「民主主義がヒトラーやルーピーを生む」「人は思考停止を欲する」――ロジカルでシニカル、ときにアクロバティックな議論から日本の本当の病状を炙り出す、毒と逆説と笑いに満ちた社会論。

  • calaf

    日頃の思いを書きなぐったエッセイ集といった感じ。正論でその通りと思うものの、全面的に賛成できるかどうかはまた別物かも (汗)

  • Sugi Takahiro

    大衆に陥りがちな「弱者の思想」をプロの観点から否定する本。 プロに責任を求めてはいけない。求められると正しいこと、最悪を想定したことしか言えず、責任を逃れる方へ行ってしまう。予測を超えた事態が起こらないように最悪のケースを挙げるだけ。それこそ無責任。プロは何が起きても逃げずにここにいるぞというだけでよい。 思考停止状態は幸福。惰性で動く=思考停止=幸せ。一度始まった習慣は無意味でも、やめるのにエネルギーが必要。 プロが駄目だから素人、ではなく選りすぐれたプロが必要。出来ないのはシステムが駄目。

  • もけうに

    週刊新潮連載を纏めたものなので、一冊の本としてはイマイチ散漫とした内容。政治の話が多いのでイマイチ。著者の(医療分野以外にも)博識ぶりには毎度敬服するばかり。政治も医療も、行きつくところは結局コミュニケーションである。

  • χ

    医療の現場を知ると憂鬱になる。絶望的なことを言うときは対策を添えるのが建設的。頭の痛いことを軽妙な語り口で頭に入れやすくしてる。マスコミの害毒はどれぐらいなのか

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