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老いを読む 老いを書く 講談社現代新書

酒井順子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065378564
ISBN 10 : 4065378567
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

老後の不安と恐怖をガソリンに、百花繚乱の「老い本」ワールド――そこに映し出される私たちの無意識とは? 名エッセイストが読み解く「老い」のニッポン精神史。

【著者紹介】
酒井順子 : 1966年、東京都生まれ。高校在学中から雑誌にコラムを連載する。大学卒業後、広告会社勤務を経て執筆に専念。2003年に発表した『負け犬の遠吠え』がベストセラーとなり、婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「老い」を主題にした古今の書籍を辿るユニークな一冊。「老い本」の嚆矢は「楢山節考」(迷惑をかけない)と「恍惚の人」(いつか自分も…)。老い本のスターが佐藤愛子/樋口恵子/曽野綾子なら、老い本を書かないのが、ずっと乙女の黒柳徹子/角野栄子や、ずっとおしゃれな幸田文/白洲正子。配偶者に先立たれて悲愴な男性陣(江藤淳/城山三郎/加藤秀俊)と、凛としている女性陣(田辺聖子/半藤末利子)の対比も成る程。酒井さんの理想の死に方は永井荷風だと言うが、私は「方丈記」の死生観が最もしっくりくる。巻末の「老い本年表」もいい。

  • シナモン

    私もそろそろ「老い本」が気になる世代。「老いスター」方の指南を胸に豊かな老年ライフを送りたい。「老い本年表」が素晴らしいです✨

  • ちゃちゃ

    日本は老い本大国だそうだ。高齢化はとどまるところをしらず、書店の特設コーナーは活況を呈しているという。最近私もこの手の書籍をよく読むようになった。老いが身近な問題として立ち現れてきたからだ。本作は気鋭のエッセイスト酒井氏による、老いをテーマにした著作とその著者(主に日本の近現代作品)を明晰に分析したものだ。男女の差異に着目した考察は鋭く、非常に興味深く読んだ。背景にあるのは、人様に迷惑をかけたくないという高齢者の強い意識、老いや死への不安や恐怖だという。自分らしく人生を全うするには…、私も少しずつ備えたい

  • tamami

    著者の酒井さんは、名前は疾うに存じ上げていたが著書は初読み。タイトル通り、老いについて書かれた著作(老い本)を丹念に拾い上げ、内容と著者について丁寧にまとめている。巻末には、昭和32年の深沢七郎『楢山節考』に始まる「老い本年表」が掲載されていて、本書の内容をデータ的にも確認できる。本書では、多様な著者による多くの老い本が紹介されていて、どれも著者独自の視点から書かれているものが多く、必要に応じて選ぶことができ、高齢者の一人としておーいに参考にしたいところだ。「老い本年表」の本を丹念に読み込んだ著者に敬服。

  • とよぽん

    タイトルにはあまり食指が動かなかったが、内容は実に面白かった。久しぶりに酒井順子さんの新書を読んで、その広い視野と調査取材の確かさに改めて恐れ入った。「老い本」とはなかなか! 人生100年時代という長寿社会になった日本では、長〜い高齢期をいかに生きるかが大きな問題。個人にとっても、社会全体にとっても。「老い本」を分析して、書き手が男女の違いや時代背景、世代による差異が明らかにされたのも面白かった。あえて「老い本」を書かない黒柳徹子さん、角野栄子さんに、ハッとした。また、妻に先立たれた男性の末期の哀れさも。

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