芸術を創る脳 美・言語・人間性をめぐる対話

酒井邦嘉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130033718
ISBN 10 : 4130033719
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
258p;19

内容詳細

芸術には人びとの心を打つ、何か根源的な力が存在する?――「音楽」「将棋」「マジック」「絵画」で作品や技術が生み出される過程や,そうした創造的能力に必要な脳の条件とはどういうものか。
人間の言語能力を手がかりにして、美的感覚というものを背景とした「芸術の力」の核心に迫る。各分野の第一人者と、気鋭の言語脳科学者による知的興奮に満ちた対話。


【著者紹介】
酒井邦嘉 : 言語脳科学者。1964年東京生まれ。1992年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。1992年東京大学医学部助手、1996年マサチューセッツ工科大学客員研究員、1997年東京大学大学院総合文化研究科助教授・准教授を経て、2012年より東京大学大学院総合文化研究科教授。2013年より同理学系研究科物理学専攻教授兼任。2002年第56回毎日出版文化賞、2005年第19回塚原仲晃記念賞を受賞。専門は言語脳科学および脳機能イメージング

曽我大介 : 指揮者、作曲家。ルーマニア放送響首席客演指揮者、東京ニューシティ管首席指揮者を歴任

羽生善治 : 将棋棋士。2013年現在、全7タイトル戦のうち竜王戦を除く6つでの永世称号の資格の保持者

前田知洋 : クロースアップ・マジシャン。優れたマジャンに贈られる厚川昌男賞、マジシャン・オブ・ザ・イヤーなどを受賞

千住博 : 日本画家。京都造形芸術大学教授、元同大学学長。第46回ヴェネチア・ビエンナーレにて東洋人として初の名誉賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kokada_jnet さん

    言語脳科学者の著者・酒井邦嘉(なぜかこの画面に氏名が非表示)による、指揮者(曽我大介)、将棋棋士(羽生善治)、マジシャン(前田知洋)、日本画家(千住博)との対談をまとめた本。著者が、各分野についての、かなり詳しい知識をもった上で、専門家たちの本音を引き出すための、深い問いかけをしているので。刺激的な対話となっている。羽生さんの脳内にある将棋盤は、盤面全体ではなく、盤を四分の一に分けたものが基本なのか。著者が「自分と一番、思考法が似ている」と書いている、日本画家・千住氏との対談が、少しものたりない感じ。

  • izw さん

    言語脳科学を専門とする酒井邦嘉が4分野の芸術の第一人者と対談し、芸術の創作と鑑賞、言語の関係を探っている。仮説が3つ、@芸術は人間固有の脳機能によって生まれる。A芸術は日本の言語機能を基礎とする。B美的感覚は芸術を支える心の機能である。芸術4分野は、音楽、将棋、マジック、絵画。対談相手は、指揮者・作曲家曽我大介、将棋棋士羽生善治、クロースアップマジシャン前田知洋、日本画家千住博。この4分野にわたる酒井の造詣の深さに驚かされる。

  • おせきはん さん

    言語脳科学者と音楽家、将棋棋士、マジシャン、画家との対談から、人間と芸術の関係、言語化の重要性を明らかにしようとしています。千住博氏の「『こんな単純なことが、実は本当に必要で大切なんだ』ということに気づかせるのが、とても大事なポイントです」という発言は、最近、私が仕事をしていて大切だと考えていたことを端的に言語化していました。これまで接点のなかったマジシャンの世界に触れることも通じて、芸術の奥の深さを感じることができました。

  • りー さん

    インタビュアーは、言語脳科学者。音楽・将棋・マジック・絵画の第一人者との対談を通し、副題の「美・言語・人間性」に迫る内容。お目当ては千住さんと羽生さんでしたが、前田さんのインタビューがとても面白かった。居合や合気道からマジックの動きを考えている。確かに武道は、脳内シミュレーションを繰り返し行う&集中力の瞬間的な開放という面でいくと近いかも。心に残ったのは、千住さんとの対談で引用されていたベートーベンの「心から生まれ、願わくは再び、心に至らんことを」という言葉。表現者の真の願いをこれだけで表している。

  • フィ さん

    音楽、将棋、マジック、絵画の一人者との対談形式。芸術における創作過程では言語化されない部分が大きいが、言語の能力、認知機構との関連や相同性があることを示唆していた。ただ、芸術活動ではやはり無意識過程が多く占めており、その辺は良く考えたいものだ。

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