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犬神考 迷信に対する人々の意識の変容 早稲田大学エウプラクシス叢書

酒井貴広

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784657198020
ISBN 10 : 4657198025
Format
Books
Release Date
June/2019
Japan

Content Description

人はなぜ迷信にとらわれてきたのか。かつて高知県内を中心に流布した憑きもの筋の一種、「犬神」。この前近代的な観念が戦後、人々の間で変容していく過程を古老たちへのインタビューや過去の資料分析を通じて解明する。

目次 : 第1部 憑きもの筋研究再考(研究史/ 憑きもの筋研究再考―学術研究の傾向と「強制力」としての機能)/ 第2部 高知県における「犬神」観の変容(現在の「犬神」観の事例―高知県と徳島県でのフィールドワークから/ 「犬神」観変容の実情と戦後社会の影響)/ 第3部 高知県の「犬神」観に働いた独自の「強制力」(「犬神」に関する知識を発信する文献資料の考察/ 戦後高知県における民俗の取り扱い/ 生活改善諸活動と戦後高知県の「生活改善」)/ 第4部 学術研究と生活世界の生み出す相互作用(学術研究と生活世界の生み出す相互作用/ 「強卵式」からみる生活世界とメディア上の情報間の相互作用/ 高知県の「犬神」観の変容の全体像)/ 第5部 結論(「犬神」と「憑きもの筋」/ 本書の結びとして)

【著者紹介】
酒井貴広 : 1986年高知県に生まれる。2010年早稲田大学第一文学部卒業。2012年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。2017年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)早稲田大学。現在、早稲田大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 佐倉

    犬神筋という“因習”は現代においてどのように認識されているのか。2011年の高知県幡多地方のフィールドワークで得られた傾向…高齢者は緊張感を持って語り(あるいは語りたがらず)若い世代では知識がまったく無いという現状がどのように導かれたのかを戦前戦後の民俗学/文化人類学者たちによる意識的に反差別を織り込んだ研究や部落解放同盟の活動、生活改善運動、人々の結婚観の変化など内外の「強制力」の結果として読み解いていく。民俗学や人類学が公共性を志して行った研究の結果はどのように現れたのか。

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