Books

余白の美酒井田柿右衛門

酒井田柿右衛門著

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087202670
ISBN 10 : 4087202674
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

江戸前期に始まり、世界の陶磁器に影響を与えた名門窯・柿右衛門。12代の祖父、13代の父から伝統と工房を受け継いだ人間国宝である14代当主が、至高のやきものを支えてきた職人芸を人間味豊かに語る。

【著者紹介】
十四代酒井田柿右衛門 : 1934年佐賀県有田町生まれ。多摩美術大学日本画科卒業。1971年、日本工芸会正会員となる。1982年十四代柿右衛門を襲名。2001年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される。2002年、日本工芸会常任理事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さっちも

    写実、細密、‘完璧な白はマイセンや古来の中国に譲って。ノイズのある、乳白色のある白を目指し。その白の色合いを最大に活かすために描き込み過ぎず、あつぼったくならない抽象の美を目指す。多くの職人は技術があっても不思議と美的感覚や芸術への理解を深めない。窯元の頭首は、その技術をオーガナイズして受け継がれた感性や時代の息吹を吹きこむという。最近、古いだろう伊万里家に来て。14代の言う雲仙や他の地で産出される石にはない、有田の良さというのが何となく理解できる。どこか霞んでプラスチックにない有白色。使ってあきない

  • 壱萬弐仟縁

    除籍本。8頁分巻頭カラー写真。赤絵、余白、濁手の総合が柿右衛門様式(22頁)。奥村土牛先生も登場(55頁)。結婚式の写真では、どうも銀閣寺の背景がみえる(69頁)。修学旅行で行ったのを思い出す。赤絵の端緒は、伊万里の東島徳左衛門が長崎でしいかんという唐人から伝授(84頁)。86−87頁は酒井田家の歴史が一覧できる年表。濃(だ)み(137頁〜)。「窯焼きは世話焼き」(150頁)。してみれば、家庭教師のような世話焼きでいいなら、職人になる素質はあるかもな(苦笑)。赤は2種類。濃いのと薄いのを使う(170頁)。

  • てくてく

    作家と職人の違い、職人集団としての柿右衛門、12代から14代にかけての歴史などについて語られている。職人に称号を与えるだけではなく、今の工芸品を維持できる様な工夫を文科省は考えているのだろうか。

  • nizimasu

    日本の工芸において圧倒的な格を誇る柿右衛門。先日、このインタビューに登場する14代は亡くなられて、NHKの100年インタビューで放送されていた。美術と工芸の差というのは、そのモノに対するこだわりやイディアみたいなものが厳然とある点において、美術家とはかなり違う。そして工房というシステムについても言及していてそれぞれの過程に、専門家がいる。そして代ごとに、得意の行程も違う。いや、日本の美を考える上でkれほど、理路整然とはなされる14代の言葉が残されていてよかったとつくづく思うばかり。感激しました

  • てっしー

    こういう、職人の語り下ろしって、いいなあ。とりとめなくて話はあっちこっちいくけれど(笑)以下、引用「『最近、少しずつ慣れました』って職人が言ってますけど、『慣れんでいい』『慣れるなよ』と私は言っているんですがねぇ」「『誰でも』って言いましたけど、ちょっとは熟練しないと駄目ですよ(笑)まあ、十年とか二十年とか。ハハハハハ」「絵にしてはいけないんですね。図案でもいけないしスケッチそのものでもいけない」「職人っていうのは個性があってはいけないんです」「ヘラの跡が見えるというのはやっぱりいいですよ」

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items