一億百万光年先に住むウサギ

那須田淳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784652077870
ISBN 10 : 4652077874
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
追加情報
:
19cm,339p

内容詳細

中3の翔太と同級生のケイ。転校生マリーが、老人の家から現金を盗んだ犯人にされたことで、その疑いをはらすため、協力し合うことに…。YA文学の旗手が湘南を舞台に描く、限りなくイノセントな青春ストーリー。

【著者紹介】
那須田淳 : 1959年、浜松市に生まれる。早稲田大学卒。「鬼が島通信」同人。日本ペンクラブ会員。1995年からドイツのベルリン市に在住。主な著作に、YA小説『グッバイバルチモア』(理論社)や『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店・第51回産経児童出版文化賞、第20回坪田譲治文学賞)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mocha さん

    ドイツの香りのする那須田淳さんの作風が好きだ。本作は鎌倉が舞台だけど、やはり端々にドイツのエッセンス。中学三年生の翔太と隣りに住む便利屋の娘・ケイの淡い恋や、ドイツからの美しい留学生マリーをめぐる事件、ケイの出生の秘密などが、優しく洗練されたタッチで描かれる。「恋樹伝説」「星磨きのウサギ」の挿話もロマンチック。お汁粉がとてもおいしそうだった。

  • エンリケ さん

    中学生の淡い恋物語。でも彼らを通して描かれる大人達が本当の主人公かもしれない。ちょっとした行き違いですれ違う心。それは親子でも恋人でも同じ事。いい年をして迷走していた大人達を救うのは中学生の二人。最初は邪険だった彼女の心が、色んな事件をきっかけに徐々に少年に開かれて行く。その過程も微笑ましくて読み心地はすこぶる良かった。星磨きの兎の寓話が時々顔を出して、物語に少しく哀愁のアクセントを与えてくれる。他にもドイツの伝説やら恋の樹等魅力的な小道具が一杯。後日談を色々と想像してしまう。又素敵な作者に巡り会えた。

  • さつき さん

    読友さんのレビューから読んでみたくなりました。中学三年生の翔太が主人公。真っ直ぐで優しい性格の彼の恋模様に、きゅんきゅんしました。星磨きのウサギのエピソードも、ロマンチック。カレーやお汁粉など出てくる食べ物が美味しそうなのも良いです。

  • 結衣花 さん

    タイトルに惹かれて手に取った一冊。 青春ラブストーリーとして、出生の秘密を探るミステリーとして、宇宙広がるファンタジーとして…とたくさんの要素が詰まった作品。 星磨きのウサギに、夜空に煌めくアルビレオ・アルデバラン、アムゼル亭に流れるジャズ…。読み終えた後、”ドリス・デイ”の「ケ・セラ・セラ」を聞けば、もっと物語の世界観に触れられたような気がします。 もうすぐ梅雨を迎える時期に読みましたが、寒い季節に読んだらまた、違った感触を覚えるかも。 ほのぼのと切ない、素敵なお話でした。

  • 陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き さん

    一億百光年先に住むウサギの精霊は伝える。寂しくて眠れない夜に見上げるアルビレオ。所々に星の王子様を想起する。宇宙飛行士のウサギ。購入後積んでいたこの本。手に取るタイミング。軍手のアップリケ。私も星磨きのウサギにアルビレオを磨いて貰おう。「星磨きウサギに出会ったらその恋は本物」でも涙ぐむのは握り飯のシーン。慧のセンス、旧ワーゲン、ウサギに星、藤田嗣治。多元宇宙。お汁粉。エナメルのバレエシューズ。FlyMeToTheMoon、そして妖精。風花の中手を繋ぐ2人。素敵な物語。思春期の子にぜひ読んで欲しい一冊。

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人物・団体紹介

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那須田淳

1959年浜松市生まれ。子ども時代を武蔵野と鎌倉で過ごし、早稲田大学を経て、しばらく海外を放浪。28歳のとき『三毛猫のしっぽに黄色いパジャマ』(ポプラ社)で作家デビュー。『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)で、産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞を受賞。翻訳も『ちいさなちいさな王様』(講談社)な

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