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チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男

遠藤誉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784023311213
ISBN 10 : 4023311219
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2012
Japan

Content Description

2012年、中国の審判が下された。文化大革命時代、父親の肋骨をへし折った男・薄煕来。彼は、手段を選ばぬ方法で野望を膨らませ、5000億ともいわれる不正蓄財をし、「第2の毛沢東」を目指した…。薄煕来の妻・谷開来は、なぜ英国人ヘイウッドを毒殺したのか?莫大なチャイナ・マネーとスパイ。権力と欲望。世界をゆるがす薄煕来事件の真相に迫る。中国高官と太いパイプを持つ著者がつきとめた真実とは?渾身の完全ノンフィクション・サスペンス。

目次 : 序章 チャイナ・ジャッジ、中国の審判/ 第1章 男の生い立ち、不倫婚/ 第2章 大連時代/ 第3章 1999年/ 第4章 遼寧省時代/ 第5章 商務部時代―運命の分岐点/ 第6章 重慶時代/ 第7章 チャイナ・ジャッジ/ 終章 世界を覆うチャイナ・マネー―裸官と投資移民

【著者紹介】
遠藤誉 : 1941年中国長春市生まれ。1953年日本帰国。筑波大学名誉教授。東京福祉大学国際交流センター長。理学博士。中国社会科学院社会学研究所客員研究員・教授、国務院西部開発弁公室人材開発法規組人材開発顧問などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 北本 亜嵐

    失脚した薄熙来には常に父・薄一波の後ろ盾があった。自分の息子を国家の指導者にするためにはどんな手段もいとわない父。息子も無実の罪で多くの人を陥れたり、自らの欲を満たしていく。その父が死んだ時から彼の転落が始まったと言ってもいいかも知れない。表紙の彼の視線の先に映るものは何だったのだろうか?かつての栄光or全てを失った喪失感なのか…実録とはいえ、小説のようなスピード感に圧倒されて1日で読了。薄熙来の悪さに脱帽。

  • ふぇるけん

    薄熙来の台頭と失脚の経緯を中心に、中国の政治思想を『チャイナ・ジャッジ』という切り口で語った一冊。自らの権力欲をここまで露骨なかたちで体現した薄一家の興亡はまるでドラマのよう。近代化・民主化路線と太子党を始めとした現状維持派の駆け引き、不正蓄財にマネー・ロンダリングとさまざまな矛盾を抱えた現在の共産党がどのように国を運営していくのか、今後を見据える上で大いに参考になった。

  • きっしょう

    中国指導層の権力争いの実態がノンフィクションとは思えないくらいの迫力で面白く読めた。(面白いと言っている場合ではないような気もするが) また、アメリカ、イギリスなどの名門大学に中国上層部の子供たちが大量に留学していたり、チャイナ・マネーによる世界制覇などに言及する終章は、 中国の動向を見極める際のひとつの大事な視点を示唆していて興味深い。

  • ロッシ

    中国では、政治と司法は同じ権力者の手元にある。つまり、権力者がその気になれば、いつでも独裁者になれるということである。

  • Makoto61

    中国の中での権力争いが少しかもしれないが、良く感じ取れた面白い本でした。

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