Books

無鹿

Shusaku Endo

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163169507
ISBN 10 : 4163169504
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1997
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
『無鹿』かつて西洋の音楽に魅せられた人物...

投稿日:2021/06/21 (月)

『無鹿』かつて西洋の音楽に魅せられた人物が、音楽のように美しい清らかな町を日向の地につくろうとした。英語で言うところのミュージック。ラテン語で音楽という意味のムジカなる言葉を憶え、よごれひとつない澄みきった場所、山紫水明の理想の地、思い描く人生の夢の土地。陽を浴びてすすきの白い穂で埋まった野が拡がる、丘と丘とにはさまれた水量ゆたかな川が流れるところに、輝かしい精神世界を具現化しようとこころみる話し。当時の時代背景や情勢の中、町の建設の行方はいかに?!「人間の声の中へ/楽器の音が流れこむ/その瞬間は/秋のよろめき」途中に出て来る詞にもとても惹かれる。短い中にも想像力や好奇心を働かせられて、軽妙に引き込まれてゆく文章。楽しく読むこと出来ます。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • らむだ

    深く深く静かな物語。独特の空気。無鹿という響き。夢か、その先か。

  • WildCat

    遠藤周作の本はこれが初めてで、読んだきっかけはタイトルの無鹿が自分の知る町だからです。本当にただそれだけの理由で読み始めたのですが、本編の前半より、後半にある筆者の歴史巡りのような話が面白かったです。ちなみに無鹿の語源はラテン語のムジカmusic(=音楽)から来ているそうです。

  • ぷるぷる

    晩年の短篇集。ちょっとうら寂しい雰囲気の表題作が特に印象に残る。史上の人物と自分の人生を重ねあわせる気持ちは理解できます。仕事の定年が人生の転機っていうが今も通じるかは微妙だけど。それと「取材日記」は歴史ヲタ全開でついてはいけないが楽しい。男の一生の執筆に向けた取材だったと、読んだ後知る。男の一生って読んでないから読もう。本書は総じて実に枯れた印象で淡々としてますが味わい深くもある。

  • ニコラス@ケンジ

    遠藤周作の 短編が初めて読んだけど、なんか難しかった。 後半の2編はまぁまぁ面白かった。 「気」がどうとかの話も興味深いではあるが 全体的には正直、微妙

  • dzuka

    合理的とはなにかと考えさせられる一冊。 世界の不思議を、晩年の遠藤周作氏が書き下ろしいるところが興味深い。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items