風神の手 朝日文庫

道尾秀介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022649775
ISBN 10 : 4022649771
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
追加情報
:
504p;15

内容詳細

遺影が専門の写真館「鏡影館」。その街を舞台に、男子小学生から死を目前に控えた老女まで、様々な人物たちの人生が交差していく―。数十年にわたる歳月をミステリーに結晶化する、技巧と世界観。道尾秀介にしか描けない、その集大成といえる傑作長編小説。

【著者紹介】
道尾秀介 : 1975年東京都生まれ。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、同年『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • イアン さん

    ★★★★★★★★☆☆道尾秀介「神」三部作の第2弾。母の遺影を撮影するために写真館を訪れた歩実は、ある男性の遺影を前に絶句する母を目撃する。水質汚染事故や火振り漁での出来事など、特定の事象を様々な角度から描くことでそこに至った背景を浮かび上がらせている。淡い恋心を抱く女子高生が主人公の第1章と、小5男子が親友の父の救出に動く第2章。無関係に思えた2つの物語が数十年を経てリンクする複雑で精緻なプロットは上級者向けのミステリといえるだろう。嘘、偶然、勘違いが生んだ数奇な運命に素直に感謝できる歩実は、やはり強い。

  • ナルピーチ さん

    いくつもの“偶然”によって人々の運命を動かしていく─。遺影写真を専門に取り扱う写真館【鏡影館】に訪れる人々を中心に、バラバラに思える3つの章を経る事によりひとつの真実へと紡がれていく連作短編小説。各章を読み進める度に徐々に浮かび上がっていくとある事件。それはちょっとした嘘から始まり、様々な出来事と年月を経て、大きな贖罪となってしまう。ミステリーというよりは人間ドラマを描いた作風に思う。切なく哀しい物語ではあるが、少しずつ謎が解けていく過程が道尾作品らしく、最後までしっかりと楽しむ事ができた。

  • KAZOO さん

    久しぶりの道尾さんの文庫です。中編くらいの三つの話が収められていて時間は異なるのですがある地域の二つの町の人物たちが出会い話をつむいでいくのですが、ちょっとした誤解や小さなウソがポイントとなります。最後にはその話がうまく収まるような感じで読む方としては道尾さんらしいと感じました。

  • H!deking さん

    おーし、これこれ!道尾秀介作品はほぼほぼ読んでて、好きなのもそうでもないのもあるけど、これは好きなやつです!めちゃくちゃ面白かった!風はどこから発生して、誰にどんな風に影響及ぼすのか。詳しい話しは置いといて、とにかくこれはおすすめ!

  • Kazuko Ohta さん

    「好きとは言えないのに読んでしまう作家」のうちのひとりが道尾秀介なのですが、本作を読むと、私やっぱり彼が好きなんだわと思う。裏表紙から想像したのはオカルトの入ったミステリー。遺影専門の写真館が舞台で、死んだはずの人が写っているとなればそう思いませんか。だけど違った。いったい各章の登場人物はどう繋がっているのか。とてもややこしいので、500頁弱のボリュームでもとっとと読むことを勧めます。でないと、誰が誰かわからなくなる。いろいろある人生だったとしても、いろいろあったからこそ今がある。あなたがいる。よかった。

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道尾秀介

2004(平成16)年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、デビュー。’07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、’09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、’10年『龍神の雨』で大薮春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞、’11年『月と蟹』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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