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背の眼 下

Shusuke Michio

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344410374
ISBN 10 : 4344410378
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2007
Japan

Content Description

「ゴビラサ…」道尾の前で謎の言葉を呟いた男は、数日後に刺殺体で発見された。やがて、彼の残した言葉と度重なる霊現象が結びついた時、孤独な少年の死に端を発した一連の事件にまつわる驚愕の真実が明らかになる。美貌の助手を伴う怜悧な霊現象探求家・真備と、売れないホラー作家・道尾のコンビが難事件に挑む。

【著者紹介】
道尾秀介 : 1975年東京都生まれ。2004年本作で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年「シャドウ」(東京創元社)で第七回本格ミステリ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夢追人009

    道尾秀介さんのデビュー作は心霊現象と幼児誘拐殺人事件のあの世とこの世の次元の異なる2つの謎に挑んだ意欲作ですね。名探偵役は霊現象探究家・真備で、その美人助手・凛が華を添え、真備の友人で著者本人をモデルにした売れないホラー作家・道尾が語りを務める何となく素人っぽいけど意外に頼りになるトリオですね。私は常日頃から大長編小説は大の苦手で本書も読み終えるまで相当苦戦しましたが、それでも充実の読書でしたね。また福島県白峠村は架空の地名で、横溝正史さんの名作「八つ墓村」ほどのインパクトはないですが雰囲気はありますね。

  • サム・ミイラ

    悲しい。とても悲しい。出会いと別れが人の世の定めとは言えこの物語のほぼ総ての者は非業の死を遂げた者達の身内であり、皆心に傷を抱えながらそれでも懸命に日々を生きている。人は仮面を着けなければ生きていけないのかも知れない。そう真備や歌川やあの駅員のように。犯人も動機も怪現象もほぼ予想通りだがもうそんな事さえどうでもいいと思ってしまうほどの悲しさ。そして全てが終わりホッとしたところでもうひとつ衝撃の結末が待っている。恐ろしくも温かく魂を揺さぶる物語。デビュー作にして氏を代表する傑作である。

  • ehirano1

    下巻はさらに加速!怒涛の伏線回収とまさかの展開にページを捲る手はもう止まらない、というか最早止めることはできません。謎解きだけでなく、生者と死者をSFで上手く繋げ、まるで文学のように仕上げた技術には驚くばかりでした。

  • nanasi

    上巻に引き続きカバーデザインは高松 和樹さんです。大森 望さんが解説をしています。ホラーとミステリーを混ぜた初めて読むジャンルの作品だったので、疲れました。「骸の爪」も読んでみたいと思います。

  • しゅら

    下巻1日で読んじゃったよ笑。解決編はなるほどと思えるところもあり、まだ分かりきらない部分もある。背の眼が現れた人の自殺の原因ってそんなものなのか⋯?まあとにかく人はあんまり辛い環境に1人でいてはいけないということだね。あまりに悲しすぎる結末。なんか探偵団ぽくなってこのまま終わらないのではと思ったらやっぱりシリーズ化してる笑。「「たしかに昔から、人の考えていることがわかっちゃうことはあるんです。もちろんいつもわかるわけじゃないんですけど、その気になればけっこう−でも別に霊能力とか、そんなんじゃありません」」

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