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五つの季節に探偵は

逸木裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041111680
ISBN 10 : 4041111684
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2022
Japan

Content Description

人の心の奥底を覗き見たい。暴かずにはいられない。わたしは、そんな厄介な性質を抱えている。“人の本性を暴かずにはいられない”探偵が出会った、魅惑的な5つの謎。日本推理作家協会賞(短編部門)候補作を含む、精緻でビターなミステリ連作短編集。

【著者紹介】
逸木裕 : 1980年東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒。フリーランスのウェブエンジニア業の傍ら、小説を執筆。2016年、『虹を待つ彼女』で第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    女性探偵が主役のミステリに五感を絡めた事件を描く趣向が凝っている。収録の5作品はどれも殺人は起こらないが、登場人物の心理にそれぞれ触覚(火傷)、嗅覚(香)、聴覚(解錠音)、味覚(LSD)、視覚(SNS)が重要なカギとなって絡み、ラストで男の身勝手に傷つき苦しむ女の真実が明らかになる逆転のドラマ構成が鮮やか。いずれも短編ミステリとして高い完成度だが、特に今年度の推理作家協会賞短編部門受賞作「スケーターズ・ワルツ」はサスペンスを盛り上げる筆が巧みだ。やや人工的な部分もあるが、作家としてのテクニックは文句なし。

  • 昼寝ねこ

    本格ミステリ大賞を受賞した『彼女が探偵でなければ』の前作にあたる。主人公の高校時代から始まり探偵として成長した30代までが飛び飛びの五篇の短編で描かれる。人間関係を破綻させてでも真相を暴かずにはいられない探偵は生き辛いだろうし友達もきっとできないだろうなと同情する。五篇ともミステリ小説として良くできていると思うが探偵の性格もあって読後感は決して良くはない。登場人物がみんな病んでいる。イヤミスというわけではないのだが探偵や依頼者を含めてすべての人物があまり好きにはなれなかった。

  • しんたろー

    逸木裕さん初読み。探偵の父を持つ主人公・みどりが、探偵になる過程を高校生から30代まで描いた5つの連作短編集。みどりの「真実を突き止め、その人間の本質を暴きたい....例え、依頼人が不幸になっても」という本音を表にしているのは潔いが、好きになれないのが致命的。小説において探偵は大なり小なり変人なので仕方ないとは思うが。それでも、葛藤する姿が段々と描かれていたのが救い。3話目のラストはゾッとする余韻があって良かったし、5話目の新人・要との関係も主人公の成長が伺えたのは何より。続編を読むまで評価は保留したい。

  • ma-bo

    シリーズ続編を図書館に予約中にて、まずは一作目から。父親が探偵業を営むこともあり高校2年生のみどりは同級生から「担任の弱みを握ってほしい」と依頼される。自ら調べ始めたことで人間の隠された部分を知る、本性を暴かずには居られない性分に気づいてしまう。そんな1話から始まり、高校生から父の探偵事務所に勤め30代のまでの5つの時代を描く連載短編集。帯に「たとえ誰かを不幸にしても謎を解く」とあるようにほろ苦い。続編の帯には「こうなることを知っていたら、わたしは探偵をやめていただろうか。」...と。気になる。

  • みかん🍊

    思ったよりダークだった、父親が探偵のため周りから難題を持ちかけれたりしていたみどりは高校の時いじめを受けている友人から担任の弱味を握りたい、やってくれないと家を放火すると脅され初めて探偵の真似事をする、その経験から自分は人間の本性を暴かないと気が済まないという事に気づく、2002年春から2018年春までの5つの季節の出来事、京都での香道や防犯に纏わる事やドイツでの音楽等専門的な知識も豊富でエアドロップ痴漢なんて知らなかった、若竹作品の様なダークな探偵物語でした。

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