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N番部屋を燃やし尽くせ デジタル性犯罪を追跡した「わたしたち」の記録

追跡団火花

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334962647
ISBN 10 : 4334962645
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

2020年3月、韓国社会を震撼させたデジタル性犯罪「n番部屋事件」。その実態を暴いたのは、2人の大学生の潜入取材だった―。チャットアプリ「テレグラム」内に存在するチャットルーム「n番部屋」。そこではガッガッと名乗る人物により脅迫された未成年者の性的搾取物(写真・動画)が流通していた。盗撮データ、知人凌辱、ディープフェイクなど、デジタル性犯罪の温床となっていたテレグラム。数万人以上が傍観を決め込むその卑劣な性的搾取から被害者たちを救うべく、記者志望のプルとタンは「追跡団火花」として立ち上がった―。「n番部屋」追跡の9カ月、そして事件前後の2人のライフストーリーやデジタル性犯罪の実態を記した、「わたしたち」の連帯のための記録。

目次 : 第1部 2019年7月 あの日の記録/ 第2部 プルとタンの話(出会い/ 何かが間違っているようだ、何かがおかしいようだ/ 自分の声を上げ始める/ どこに行けばもう一度自分と出会えるのか/ 取材を始めて/ n番部屋報道、その後/ 「追跡団火花」の始まり)/ 第3部 ともに燃え上がる/ 付録(法の正義を書き換える―性暴力・性的搾取根絶市民法廷(集会)での発言文(2020年8月)/ 「未成年者の性的搾取物を売るんですか?」…「テレグラム」の無法地帯/ デジタル性犯罪に関する用語解説)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    【私たちは目撃者であると同時に、被害者でもあった】2020年、韓国社会を震撼させたデジタル性犯罪「n番部屋事件」。9カ月間「n番部屋」を追跡し実態を暴いた2人の大学生による、事件前後の2人のライフストーリーやデジタル性犯罪の実態が記された実録ルポ。ニュース通信振興会「第1回真相究明ルポ」コンクール優秀賞を受賞。「はじめに」で、<ぜひ事件の存在を受け入れ、問題を認識してくださるようお願いします。私たちがこの事件を追い続けているのは、黙認していることから生まれる弊害を、あまりにもよく知っているからです>と。⇒

  • たまきら

    記者を目指す2人の大学生が、コンクールに応募するために素材を探していて出会ったのは、児童から知人まで多くの女性たちを性的に搾取するチャットルーム、n番部屋だったー韓国政府がデジタル性犯罪を厳罰化するよう動き出すきっかけを作ったこの本は、そう、原動力に過ぎない。怒りの声をあげ続けた韓国人女性・男性のエネルギーが社会を変えたのだ。ともに家父長制の文化を持ちながらも、多くの韓国人女性たちは声をあげることを諦めない。私たちはこれを国際的なムーブメントにしなければいけない。

  • アイシャ

    終始ザワザワとした心持ちのままの読書。盗撮問題を取り上げてコンクールに応募する準備をしていた韓国の女子大学生二人。取材するうちに見つけたデジタル性犯罪をシェアし合あうn番部屋。被害者を救うために潜入取材を続け、警察に通報していくのだが。デジタル性犯罪の処罰が軽いことに悩み、繰り返し長時間見た映像の残像に悩まされ、加害者からの報復を恐れ、被害者への2次被害を考慮しと、その苦労は想像を絶する。勇気ある若き二人のジャーナリストの戦いの記録が本書だ。被害者が切に望む動画の完全削除の難しさを思うと暗澹たる気持ちに

  • 道楽モン

    韓国の女子大生2人によるデジタル性犯罪の告発が世論を動かした。単に『カッコウはコンピュータに卵を産む』のようなハッカーモノではなく、男中心社会でいかに弱者が酷い目に遭っているのかを、訴えかけたものだ。人が持っている桁外れな残虐性と真っ向から向き合い、物理的な恐怖やネット上の非難と戦うのみならず己自身の弱さとも戦っているのが痛ましい。二人組であることがいかに心強かったことだろう。そして性犯罪や脅迫などの卑劣な行為は、単なる犯罪ではなく、当たり前の様に世の中に存在していることを発見する。被害者に非はない。

  • 吾亦紅

    韓国でテレグラムというメッセージアプリ内で起きた性犯罪を、ふたりの大学生が追跡し、警察や国を動かした記録。この本がとてもよく考えられていると思うのは、性被害の内容をとても慎重に扱っているところ。商業主義的、扇状的な表現は一切なく、被害者を守り抜いているところ。しかしこのふたりの大学生の心身の負担は相当なものと思うし、取材をしながらカウンセリングにも通っていた。翻訳者あとがきで、この匿名で活動していたふたり、ブルとダンは、現在実名を公表して公式に活動をしていると知った。

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