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お好み焼きの物語 執念の調査が解き明かす新戦前史

近代食文化研究会

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775316672
ISBN 10 : 4775316672
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2019
Japan

Content Description

お好み焼きは大阪や広島ではなく東京で誕生。ソース焼きそばはお好み焼きの一種。人形焼や鯛焼がお好み焼き誕生に関係など、常識が崩れる。

目次 : 大正7年のお好み焼き/ 池波正太郎も勘違い!お好み焼きとどんどん焼は何が違う?/ お好み焼きの歴史(概要)/ 文字焼の誕生/ なんと立体だった?明治時代の文字焼/ 駄菓子屋の文字焼 もんじゃ焼きの遠いご先祖/ 鯛焼きの出現と文字焼の衰退/ お好み焼きの誕生/ 和食は大阪、屋台と洋食は東京が本場/ 戦前のウスターソースの原料は醤油だった!/ 「天もの」の登場でブーム到来/ 桃色遊戯の舞台、お好み焼き屋/ 変わる駄菓子屋の文字焼/ ソース焼きそばはお好み焼きの一種/ 来々軒と支那そばの普及/ 「天もの」日本各地へ/ 第三次お好み焼き屋ブーム

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    2500以上の文献に5年以上の歳月、踏まえた考察と推察。江戸時代の『もんじやき』に始まり、文字焼経由で辿り着くお好み焼き。販売形式、技術革新、そして食文化の交流の3点が歴史を左右。子供から大人への拡張性、具材絞り込みによる独自性、そして作り方による多様性。語源説の「和洋中多彩な一品料理」も納得感。「焼き方」の件は興味深い。数多くの著名人の”証言”からも、当時の生活や地域性を感じる。但し、三原焼は少しエゲツないかな。当時の広告や写真等は味わいもあり、作者作成の歴史図・比較表が推察を裏付ける。

  • つちのこ

    文字焼から始まるお好み焼き誕生のウンチクは深い。どんどん焼きの名称やもんじゃ焼きとの違い、東京の下町から始まるルーツなど面白く読んだ。しかし、ソース焼そばや中華そばなどの外野の話が長く、必ずしもお好み焼きに特化した内容になっていないのも気になった。昨今のご当地グルメブームを反映して大阪、神戸、広島などのお好み焼きの特徴をもっと紹介して欲しかったところだ。少年時代に通った駄菓子屋のお好み焼きは、少ないお小遣いでも食べることができた。水に溶いたうどん粉を鉄板に丸く引いて、その上に乗せた鰹節が躍る。懐かしい。

  • ホークス

    2019年刊。戦争迄のお好み焼きの歴史を発掘した研究書。祖先である文字焼は、飴細工、しんこ細工と並ぶ江戸・東京の実演菓子だったが、明治末から鯛焼きや人形焼に押され、お好み焼きに転業していく。「お好み」と言う通り、人気の洋食屋台のマネ物(カツレツ等)、◯◯天と呼ぶ天ぷらのマネ物、中華のマネ物(焼きそば等)を提供。手軽な◯◯天は全国に広まる。ウスターソースは洋食から他のメニューへと多用され、ソース焼きそばは戦後ラーメンの普及と共に全国化する。膨大な紙資料をデータ化し、広い視野で歴史を再構築した手腕が素晴らしい

  • たまきら

    徹底した取材にうなってしまいました。お好み焼きが全く好きではなく、もんじゃを時々食べるぐらいの自分。そういえば池波さんの屋台を引っ張るおじさんの話、すごく好きだったなあ…。「戦前史」とありますが、日本に花咲いたB級グルメがいかに大衆や子供の庇護のもと進化していったか、という貴重な文化史と感じました。立体に形成された様々な「焼き物」のイラストに(再現してもらえないのかな)と思った読者はきっと多いはず。面白かった!

  • Akito Yoshiue

    考証の手間に頭が下がる労作。

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