私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?

赤木雅子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163912530
ISBN 10 : 4163912533
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
248p;19

内容詳細

「私の雇用主は国民です」と語っていた実直な公務員が、なぜ死を選ばなければならなかったのか?

森友事件の渦中で、総理夫人らの名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられた近畿財務職員・赤木俊夫さん。懊悩の末、2018年3月、自ら命を絶った。享年54。

「財務省が真実に反する虚偽の答弁を貫いている」「最後は下部がしっぽを切られる」
赤木さんが遺した痛切な手記が、その死から2年たった今年3月、週刊文春で公開され、53万部が完売するなど大きな反響を呼んだ。

手記の公開を決意した妻の赤木雅子さんは、真実を明らかにするために国と佐川元財務省理財局長を提訴。さらに事件の再調査を求めて署名活動を行った。集った署名は35万を越え、事件解明に多くの国民が賛同していることが明らかとなっている。森友事件は、終わっていないのだ。

本書は、赤木雅子さんが国を提訴、トッちゃん(俊夫さん)の手記の公開へと至るまでの迷い、怒り、葛藤を率直に綴った「手記」と、事件を発覚当初から追い続けてきたジャーナリスト・相澤冬樹による「同時進行ドキュメント」で成り立っている。そこで明らかになってきたのは、遺族の思いを無視する安倍政権・財務省の隠蔽体質、そして改ざんに関わった職員らが軒並み出世しているという驚くべき事実だった。

巻末に赤木俊夫さんが遺した手記も全文収録。

(目次)
序章 トッちゃんの本を出すわけ
第1章 トッちゃんが遺した「手記」
第2章 トッちゃんと私
第3章 トッちゃんが壊れていく
第4章 上司の約束は何一つ守られなかった
第5章 信じていた同期の裏切り
第6章 一通のメールが事態を動かした
第7章 親しくなったり反発したり
第8章 運命を変えた弁護士の一言
第9章 提訴と手記公表 特ダネ掲載の舞台裏
第10章 池田さんが告白「八億円値引きに問題ある」
第11章 トッちゃんを食い物にした上司は全員「異例の出世」
第12章 安倍首相「辞める」答弁は改ざんと「関係あった」
第13章 昭恵さんと籠池夫妻「3ショット」写真の話は本当だった
第14章 昭恵さんからLINEが来た! けど……
終章 あの頃のトッちゃんに言ってあげたいこと
赤木俊夫さんが遺した「手記」全文

【著者紹介】
赤木雅子 : 1971年、岡山県生まれ。1989年、地元の高校を卒業し、地元で就職。1995年、24歳のとき赤木俊夫さんと結婚。2018年、夫、俊夫さんが命を絶つ。2020年、俊夫さんの死を巡り国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に裁判を起こす。同年7月15日に初弁論

相澤冬樹 : 1962年、宮崎県生まれ。1987年、NHKに入り記者に。阪神・淡路大震災、福知山線脱線事故など取材。森友問題取材中の2018年、記者を外されNHKを退職。大阪日日新聞に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 12月だよ・寺 さん

    Netflixで、よくも悪くも話題のドラマ『新聞記者』を観た。そしてビッグコミックスピリッツで連載開始した赤木雅子さんが主人公の漫画も読み始めた。自ずと関心が高まり本書を読んだ。驚いた。ドラマより現実の方がひどいのだ。そして本書の著者の一人、相澤さんの雅子さんへの態度は対人職である私には本当に参考になった。俊夫さんの自死後の雅子さんの気持ちの乱れはさもありなん、当然である。その雅子さんの揺れ動きに逆らわず、いくらでも待つ相澤さん。私は、友人や家族にも相澤さんのようにありたいと思う。赤木俊夫さんを忘れない。

  • 楽駿🐾新潮部 さん

    読書会仲間本。森友学園問題の陰で、正しいがゆえに自死に追い詰められていった赤木さん。公務員の上司の命令には絶対なところは、昔から変わらない弊害。そして、それを指示した人は、出世街道まっしぐらで、強引にやらされた人は、心を壊しても、知らぬふりをされる。最後に掲載されている遺書こそが、そのタイトル通りに真実。本当に人間不信になりそうお話が、真実を裏付ける。これは、きちんと読んでほしいな。せめて、遺書だけでも。安部氏の退陣で、真実を語る人が増えることを祈っている。今こそ、きちんと罪に問うように。

  • みつにゃん さん

    森友学園文書改竄事件によって自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻 雅子さんの心の叫びが伝わる。何故改竄しなければならなかったのか、ただその真実が知りたいだけ。それは私達国民も同じ思い。3月に週刊文春に赤木俊夫さんの遺書と手記が全文公開されたのを機に再調査も求めたが、国は検察の捜査で結果が出ているとして再調査はしないとしている。奥さまの言う通り、第三者機関で公正な再調査をしてほしいと思う。本の発売と同時に裁判も始まった。関わった人が『忖度』なしで全て正直に話し、真実が明らかになってほしいと心から願う。

  • MK さん

    森友公文書改ざんを強いられて自殺した赤木さんの妻の雅子さんと、NHKの記者だった相澤さんが書いた本。 1章から5章までは雅子さんの視点で書かれ、6章以降は相澤さんが週刊文春で発表した記事の情報に加え新事実も交えて、同時ドキュメントとして書かれている。 こんな理不尽なことがまかり通っていることに、強く憤りを感じる。 この本が発売された2020年7月15日、雅子さんが国と元財務省理財局長の佐川氏を相手に起こした裁判がはじまった。 この裁判で関係者が本当のことを話して、真実が明らかになることを強く望む。

  • 人間 さん

    これは俊夫さんに対する職場と国家による精神的リンチだ。今わかっていることは既に報道されているとおりだが「俊夫さんが私の夫だったら?」と改めて思い(うちは公務員ではないが気持ちの上で)、俊夫さんの無念、雅子さんの辛さが伝わってきた。安倍晋三、麻生太郎他、潔白ならば堂々と再調査を受けよ。関係者が皆栄転とは気味が悪い。俊夫さんは異動もさせてもらえず追い込まれたと言うのに。真相が白日の元に照らされるよう祈る。こんな国のままであっていはずがない。政治家や公務員が、大人がこんなことをやって、子供に恥ずかしい。

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赤木雅子

1971年、岡山県生まれ。1989年、地元の高校を卒業し、地元で就職。1995年、24歳のとき赤木俊夫さんと結婚。2018年、夫、俊夫さんが命を絶つ。2020年、俊夫さんの死を巡り国と佐川宣寿元財務省理財局長を相手に裁判を起こす。同年7月15日に初弁論

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