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「コミュニケ-ション能力がない」と悩むまえに 生きづらさを考える 岩波ブックレット

貴戸理恵

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002708065
ISBN 10 : 4002708063
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人と人の関係性や場に応じて変化するコミュニケーションを、個人の能力のように考えてよいのか。そこから現在の独特の「生きづらさ」も生まれてくるのではないか。自らの不登校体験もふまえ丁寧に論じる。

【著者紹介】
貴戸理恵 : 1978年生まれ。関西学院大学助教。社会学、教育社会学。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    小学校時代は殆ど学校へ行かずに家で過ごし、中学校から学校へ通った社会学者によるコミュニケーション論。学校や就職、仕事など様々な場面で「コミュニケーション能力」が要求される現代社会。しかし、そのことで「生きづらさ」を感じる方もいる。そこで著者は、「人と人の関係性や場に応じて変化するコミュニケーションを個人の能力のように考えてよいのか?」と問う。自らの不登校体験も踏まえ、<20代になってから、不登校について「当事者」という立場で語ることをやって>きた著者が、この問題に対して、コンパクトに論じたブックレット。⇒

  • 佳音

    考えさせられ、読んだことに後悔はないが、データはやや古い感じが否めない。文科省や厚労省などのネットデータと比較し現状を把握することをオススメする。

  • 1.3manen

    どのような文脈で、誰の、いかなる振る舞いがコミュニケーションの途絶を招いているのかを問い返していく(8頁)。精神的生きづらさ:人が他者や集団につながるときにある局面で不可避に立ち現れてくる関係性の失調のようなもの(傍点)。他方、関係的な生きづらさ:個人と他者や集団とのあいだに生じる失調(10頁)。社会保障:個人の上に降りかかってくる貧困や不安定という生活上のリスクにつき、社会的に所得移転を行い、福祉サービスや医療、所得を提供する(37頁)。

  • 水色系

    コミュニケーション能力の話をされると落ち込むタイプなので手に取った本。コミュ力がないその人が悪いのではない。コミュ力がないのは変えられない特性であるかも知れず自己責任だと断じることが悪であり、より良い関係性を築くことが生きづらさの緩和に有用だという。どんな人に対しても個人的な事情を汲むことが大事だなと思った。とはいえ、コミュニケーション能力が無いというのを気にしていた身としては、なくていいんだ!とかってポジティブに思考転換させるのは難しい。根が深いね〜。

  • サイバーパンツ

    自己責任にも社会的要因にも還元され得ない、自己と他者の「あいだ」にこそ生じる「関係的な生きづらさ」を抱えた人々(学校に行けない/働かない人)と、「社会性がない/怠けているだけ」と「彼ら」にのみ問題を押し付け、自らは反省的問い直しをすることなく、社会に居直る側の「私たち」のディスコミュニケーションから、個人も含んだ「場」を通して「関係性のレベルで考える」必要性を説く。「社会へ適応すること」と「生きづらさ」、矛盾する二つの曖昧さを抱える著者の語りが、「彼ら」と「私たち」に寄り添う本書の優しさを体現している。

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