新世界より 上 講談社文庫

貴志祐介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062768535
ISBN 10 : 4062768534
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
追加情報
:
15cm,482p

商品説明

第29回日本SF大賞受賞 第1位

ここは病的に美しい日本(ユートピア)。
子どもたちは思考の自由を奪われ、家畜のように管理されていた。

手を触れず、意のままにものを動かせる夢のような力。その力があまりにも強力だったため、人間はある枷を嵌められた。社会を統べる装置として。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

内容詳細

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。

【著者紹介】
貴志祐介 : 1959年、大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社に勤務後、作家になる。’96年、『十三番目の人格―ISOLA』が第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作なる。’97年、『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞、2005年、『硝子のハンマー』で第58回日本推理作家協会賞長編部門、’08年、『新世界より』で第29回日本SF大賞、’10年、『悪の教典』で第1回山田風太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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主人公は強い心を持った娘という設定だけれ...

投稿日:2021/07/29 (木)

主人公は強い心を持った娘という設定だけれど、その強さがイマイチ最後までつかめず共感ができませんでした。 ただ世界設定はしっかりしているので読んでいると完全に「新世界」に行けると思います。 長編の楽しい読後感にもどっぷり浸れました。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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世界観や用語の説明が中盤くらいまであり、...

投稿日:2021/04/09 (金)

世界観や用語の説明が中盤くらいまであり、少し退屈に感じましたが、子供たちが怪物に遭遇するあたりから一気に引き込まれました。 下巻はもう、「黒い家」を読んだときのように追い詰められる緊張感でページをめくる手が止まりません。

ayu さん | 富山県 | 不明

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著者の最高傑作だと思っています。初めて読...

投稿日:2021/04/09 (金)

著者の最高傑作だと思っています。初めて読んだのは分厚い単行本で10年以上前ですが、その時に大変な衝撃を受けました。読み終えた直後に再読するほどでした。動物好きの方におすすめです。未読の方にはぜひ読んでもらいたいです。

まきた さん | 山口県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    こうしたファンタジックな虚構世界を作り上げ、一定の秩序の元にプロットを展開してゆく作家の想像力には敬服するばかり。ただ、本書の物語世界とその展開の仕方はロールプレイイングゲームのそれに酷似しているように思う。登場人物や周縁のバケネズミ等を含めてキャラクター設定もまたしかりである。まだ上巻で、物語の世界がおおよそ見えてきた段階に過ぎないが、面白く軽快でありながら、深みを欠くのはそのせいだろう。エンターテインメントの質そのものがゲーム感覚なのではあるまいか。深化してゆくことを願いつつ中巻へ。

  • absinthe さん

    面白い。上巻だから?だろうか。話の進行はまだ大人し目。でもいろいろなギミックが話を盛り上げてくれる。黒い家が最高傑作だったと思ってたけどこういうのも書けるのか。1000年後に日本古来の呪術が本当に使える世界がやってきたらというIF小説の体裁のドラマ。人物たちが若く、この世界をひっそりと旅する物語。宮崎駿監督のナウシカをちょっと思い出した。ブレードランナーの酸性雨の都市と正反対。美しい自然に囲まれたおぞましいディストピア。

  • sk4 さん

    ものすごい世界観。というか世界。 現在より約1000年後の日本が舞台。 そこでは全ての人間が呪力と呼ぶPK(サイコキネシス。パンツ食い込んでるではない)を使えるようになっている。ように見えるのは・・・。 膨大な知識と想像を詰め込んだ理論で展開する世界に圧倒されつつも、八丁標の外に踏み出すや、いきなり始まる冒険とバトル。 そして悪鬼と業魔はいつ、誰がなるのか?という期待感とともに分厚い上巻をあっという間に読破。次巻へ。

  • いおむ さん

    久々の貴志作品。現代文明が崩壊した1000年後の牧歌的世界の超能力SF物らしいくらいしか知らない状態で読み進め、ジュブナイル的な様子に騙さないように用心用心(笑)やっぱり貴志さんダワ。グロ怖いけど面白い!上巻のラストは気になって仕方なく、中巻を少し読んでから寝ました^^;

  • takaC さん

    単行本(2008/1/23;第一刷)と文庫本(2011/1/14;第一刷)を並べて読んでみたが、本の体裁(?)的に結構違うのね。ルビの有無や句読点や語順など。

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貴志祐介

1959年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。96年「ISOLA」が日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格ISOLA』と改題して刊行される。97年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』

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