その世とこの世

谷川俊太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000237475
ISBN 10 : 4000237470
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
追加情報
:
164p;19

内容詳細

いまここの向こうの「その世」に目を凝らす詩人と、「この世」の地べたから世界を見つめるライターが、1年半にわたり詩と手紙を交わした。東京とブライトン、老いや介護、各々の暮らしを背景に、言葉のほとりで文字を探る。奥村門土(モンドくん)描きおろしイラストを加えての、三世代異種表現コラボレーション。

【著者紹介】
谷川俊太郎 : 1931年東京生まれ。詩人。1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、作詞、脚本など幅広く作品を発表。その作品はさまざまな言語に訳されており、2022年には詩の国際大会「ストルガ詩祭」の最高賞「金冠賞」が授与された

ブレイディみかこ : 1965年福岡市生まれ。ライター。1996年から英国ブライトン在住。『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で新潮ドキュメント賞を受賞、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞などを受賞。著書多数

奥村門土(モンドくん) : 2003年福岡市生まれ。画家。3歳頃より絵を描き始め、小学生から似顔絵屋さんとして活動をはじめる。2014年には初の画集『モンドくん』(PARCO出版)を発表。書籍の装画や個展開催など、国内外で大きな注目を集めている。俳優としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    面白い企画があったのですね。一年半の往復書簡。谷川俊太郎さんとブレイディみかこさん。対照的にも思えるお二人の詩と散文に、私の意識は群青の空を漂うようなそんな感じでした。谷川さんの『その世』には自然に泣けてしまい、結びの『自分だけ』には考えさせられてしまいました。

  • アキ さん

    この世はthis world、あの世はthat world、じゃあ「その世」って何?この世とその世のあわいにある、その世に谷川さんは住んでいる。ブレイディみかこと谷川俊太郎の往復書簡。お互いに一度も会うこともなく、一年間に渡る散文と詩の交歓。その間にブレイディさんの母親が亡くなり、谷川さんは両親の思い出を語る。なんだか噛み合っている様で、全然違う方に志向が行くのが、まるっきり他人である以上に、別人種のようで、それはそれで楽しめました。谷川さんの詩「自分だけ」でこの本が終えるのが、とっても良かったです。

  • trazom さん

    谷川俊太郎さんとブレイディみかこさんの一年半に渡る往復書簡。会ったことのない二人、親子のような年齢差、散文のブレイディさんに詩で応える谷川さん。何とも味わいの深い言葉が紡がれる。有邪気な笑い、「うりゃあああ、なんとかなる」、現場、幽霊とお化け、トランスヒューマン、「ケアとは他人と一緒にダンスを踊ること」、母のこと・他人のことなど、ブレイディさんが投げつける直球を、のらりくらりと受け止める谷川さんの懐の深さ。この世とあの世のあわいにある「その世(somewhere in between)」の感覚が心に響く。

  • けんとまん1007 さん

    「その世」という言葉は、初めてのように思う。途中で出てきた、國分功一郎さんの中動態という言葉を眼にした時に、そうなのか・・と思った。お二人の言葉は、表面的に受け取るのではなく、そこに至る思索・背景を考えながら受け取るようにした。それでも浅く狭いかもしれない。ただ、考えること。そこにいる人たちを想像すること。ここを抜きにしてはいけないのではないか。その中で、自分がどう存在しているのか。ここに尽きるのではと思う。

  • ネギっ子gen さん

    【この世とあの世のあわいに/その世はある/騒々しいこの世と違って/その世は静かだが】「その世」に目を凝らす詩人・谷川俊太郎と、「この世」の地べたから世界を見つめるライター・ブレイディみかこ。詩と散文よる“言葉の逢瀬”ともいえる、“体に沈む”往復書簡。『図書』連載を書籍化。ブレイディは、母親の死後ふらっとウィーンに行き、ワインを買い部屋に戻って思う。<ワインの空ボトルを眺めながら、しみじみと考えたのは、人間は時々、この世とあの世のことを忘れるために、「その世」を歩きたくなるのだろうかということでした>と。⇒

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谷川俊太郎

1931年、東京生まれ。詩人。1952年『二十億光年の孤独』でデビュー。『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞を受賞。その後、数多くの賞を受賞する。詩作のほか、『ピーナッツ』の翻訳や、絵本、童話、脚本、作詞などさまざまな分野で活躍

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