陰翳礼讃 中公文庫 改版

谷崎潤一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122024137
ISBN 10 : 4122024137
フォーマット
出版社
発行年月
1999年04月
日本
追加情報
:
16cm,213p

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谷崎潤一郎の小説は、結構クセのある男女が...

投稿日:2013/08/01 (木)

谷崎潤一郎の小説は、結構クセのある男女が登場し、文体も目まぐるしく変化するので、個人的には読みにくさを感じることがあるが、随筆はいたってシンプルに書かれていて読みやすい。表題作である「陰翳礼讃」をはじめ、谷崎の随筆は最も美意識が表れている分野だと思う。

メロンパン さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • seacalf さん

    この面白い随筆を読むまで、自分が昔風のうすぐらい厠に憧れを抱くなんて思いもよらなかった(しかし掃除の行き届いた廁に限る) 。有名な羊羮の描写もそうだが、谷崎は人の心をとりこにさせるのが上手いこと。日本古来から美意識のひとつとして追求されてきた陰翳について、漠然と感じていたことを見事に表してくれている。これは一読の価値あり。『恋愛及び色情』などを別にして、その後に続く随筆も猫の尻尾や旅のあれこれでの可笑しさを誘う谷崎のぼやきなど肩肘張らずに読めるものばかり。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    急速に西洋化(アメリカ化)が進む日本を憂ながら、西洋と日本の文化の違いを書いた随筆集。美意識や思想・文化はその土地の気候や風習から発達していくものだから便利だからと受け入れるのは良くないということ。谷崎潤一郎が生きた時代よりも文明の発達で価値観が画一的になっている現代。世界中で紛争が絶えないのはそういうことなのだと思ってしまう。谷崎潤一郎の文章の美しさとわかり易さを改めて感じた。

  • Apple さん

    日本人なら概ね共感を抱く内容だと感じました。私も、潜在的に抱いていた感覚を、正確に言葉であらわされて非常に納得が行きました。また、とても構成・論理の展開が優れた評論であり、文章を書く上で参考にすべきものと思いました。 西洋の文化を受け入れていく中で日本人が性急になっていく傾向が指摘されており、少しペースを下げる意識でもいいのかなと思いました。

  • コットン さん

    陰翳について含蓄ある話が印象に残る。「映画を見ても、アメリカのものと、佛蘭西や独逸のものとは、陰翳や、色調の工合が違っている。…何処かに国民性の差異が出ている。」とか「私は、われわれが既に失いつつある陰翳の世界を、せめて文学の領域へでも呼び返してみたい。」と。

  • Tαkαo Sαito さん

    友達からもらい、前から読みたかった本。陰翳礼賛は昔から難しい本という認識でずっと遠ざけてきましたが案の定、今読んでも難しかったです笑。ぼくの印象では谷崎さんの感性が鋭敏でそこ注目するか!そういえばそうだよなーと感じさせられました。日本の底に存在してる「美」を掘り返してるわけですけど日本てやっぱり奥深い、、。日本人女性の美しさも明るい場より暗すぎる方が美しさが映えそうですし、もし暗い所で女性と自分がその場にいたら間違いなく一瞬でその女性の虜になりますね、、笑

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人物・団体紹介

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谷崎潤一郎

1886年東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。1910年、第二次「新思潮」創刊に関わり、同年「刺青」を発表。代表作に『細雪』や随筆『陰翳礼讃』など。1949年、第8回文化勲章受章。1964年に日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれる。1965年没(本データはこの書籍が刊行さ

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