痴人の愛 宝島社文庫

谷崎潤一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800252371
ISBN 10 : 4800252377
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
408p;16

内容詳細

質素で平凡で、時には「君子」とも呼ばれる生真面目な電気技師・河合譲治は、浅草のカフェーでナオミという美少女と運命的な出会いを果たす。
ナオミの妖しげな美貌に魅せられた譲治は、彼女を自分好みの妻に育て上げようと共同生活を始めるが――。

背徳的な肉欲の奴隷へと墜ちながらも、それを悦びと感じてしまう男の数年間を描いた谷崎文学の最高傑作が、AKB48・小嶋陽菜さんをカバーモデルに蘇ります。
第153回芥川賞を受賞した、羽田圭介氏の鑑賞文も収録した豪華版です!

【著者紹介】
谷崎潤一郎 : 1886年、東京・日本橋生まれ。東京帝国大学(現・東京大学)国文科中退。在学中に同人雑誌『新思潮』(第二次)を創刊。同誌に発表した『刺青』などが早くから評価され、文壇に登る。当初は西欧より影響を受けた諸作を発表していたが、関東大震災後に関西に移り住んだことをきっかけに、純日本的なものへの志向を強めた。1949(昭和24)年、文化勲章受章。1965(昭和40)年、79歳にて人生の幕を閉じた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケンイチミズバ さん

    谷崎自身の体験もベースにあるのでしょうか。独身で金銭的にもやや余裕のある男がカフェで見初めた少女を理想の女性に育てる、現代だとアブナイ話し、きわどい話しに成りかねないところが、ダンスを習いたい、新い着物が欲しい、もっとおいしいものが食べたい、振り回される振り回される。奉公に出された女性を引き取ったり、女中さんを住まわせることが普通にあった時代の物語。谷崎作品にこんなにおもしろい、おバカな傑作があったなんて!それにしても表紙が!作中のナオミのイメージなのか?これならバカになってしまうのも分かります、ような。

  • やまはるか さん

     谷崎は最も読んでいない作家で本作初読み。昔からテレビドラマなど多かった印象で近づき難く…。工場勤めの30代の電気技師の一人称語りで、建付けからして作り物っぽい。浮気発覚後にナオミの夫と話し合って再来を求められた浜田は「当分、…ナオミさんのことを忘れることができるまでは」来れないと言って涙を流しながら帽子を被って「さようなら」と言いざま去って行った。性欲に発する執着心が「痴人の愛」である。「これを読んで、馬鹿々々しいと思う人は笑ってください。教訓になると思う人は、いい見せしめにして下さい。」ラストの呟き

  • 豆花*ずか さん

    「春琴抄」の春琴とはまた違った女性。ナオミがどんどん美しくなり、西洋人にコンプレックスを持っていた譲治が「まぁ自分はナオミくらいが丁度いいか」と思っていたら!最終的には「もう自分にはナオミしかいない」と奴隷状態。この反転が見てて、教本。そして好奇心。浜田と譲治の対なるところもまた面白い。そして決して生々しい描写ではなく、ほのめかすような、ただの官能小説には留めさせない谷崎氏へ、拍手喝采。

  • K さん

    ナオミみたいな女性は友達の友達にいるくらいで十分。直接的には知り合いたくない。

  • 川上 さん

    昔読んだなぁ、谷崎のエロさパネェっす。本屋で見てびっくり、しっくりきてるね。乙だよ。こうやって文学が受け継がれていくのか。中高生が官能小説に目覚める日。ライトノベルからいきなりここ、谷崎潤一郎、うーん濃いのが出るよびゅっと。

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谷崎潤一郎

明治19年(1886年)東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。在学中に同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊し、「刺青」などを発表する

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