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足利将軍と御三家 吉良・石橋・渋川氏の世界 (仮)歴史文化ライブラリー

谷口雄太

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784642059596
ISBN 10 : 4642059598
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan

Content Description

従来の研究で「負け組」とされた足利御三家の吉良・石橋・渋川家(氏)は、儀礼権威体系からみると別格の存在だった。斯波氏にもふれつつ、知られざる足利御三家の存在に光を当てる。室町時代を「権威」から読む注目の一冊。

目次 : 将軍家と御三家―プロローグ/ 御三家とは何か/ 御三家成立前史/ 確立する御三家/ 吉良一族の中世/ 石橋・渋川一族の中世/ もうひとつの室町時代―エピローグ

【著者紹介】
谷口雄太 : 1984年、兵庫県に生まれる。現在、青山学院大学文学部准教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 金吾

    足利で御三家とは吉良、斯波、今川と思い込んでいましたが、全然違いことを知れたのが良かったです。またかなりの権威があったことに驚きました。あと西国と東国での扱いの違いも新鮮でした。

  • MUNEKAZ

    足利将軍の「御三家」ということで、吉良・石橋・渋川氏にプラス斯波氏を加えて紹介した一冊。徳川幕府のごとく将軍家のスペアとして存在し、権威の面では管領家も凌駕した御三家の姿は、室町幕府の新たな一面を見るようで面白い。また関東では御三家の権威が戦国後半まで残ったのに対し、京都の御三家は国人衆よりも下位に置かれたり、早々に滅んでいるのも興味深い。前者は新興勢力故に公方ー管領体制に乗っかる必要があった後北条の弱みの表れか。そして、後者は著者の前著にもあった戦国期の将軍による実力主義に基づく家格破壊が遠因なのか。

  • サケ太

    足利将軍と御三家?wiki調べだが、御一家では?という疑問を吹き飛ばしてくれる良書。足利の「兄」という立場からくる血筋による重要性。吉良、石橋、渋川とそれぞれの南北朝時代、室町時代、戦国時代以降の立ち回りは特徴的で面白い。実力ではなく、家格で室町時代を生きた三家。特に吉良家については、礼法によって家を保ちつつ、礼法によって滅ぼした例は皮肉というしかない。

  • アメヲトコ

    2022年11月刊。前著『〈武家の王〉足利氏』と対をなす内容で、政治の表舞台に出ないゆえにマイナーながら、足利将軍・連枝につぐ格式を誇った「御三家」吉良・石橋・渋川氏に光を当てた内容です。吉良氏はともかく石橋・渋川氏についてはほとんどイメージがなかったので勉強になりました。徳川御三家と同様に足利御三家にも血のスペアとしての役割があったのではという著者の指摘は興味深いですが、根拠はやや弱い気もしました。

  • フランソワーズ

    足利氏一門ではなく、「血のスペア」として作られた御三家。吉良・石橋・渋川氏に焦点を絞り、さらにプラスワンとして斯波氏の歴史・動向を追ったコアの本。三管領の斯波氏が権力を保持したのとは異なり、御三家は権威でもって、存在感を発揮した。しかし、時勢による足利的秩序の変化の影響を受けて、衰退してゆく(ただ戦国期の西国と東国の違いは興味深い)。それでもどっこい、形を変えながらもしぶとく、したたかに生き残りをかけて抗ったその姿。「足利の血筋」という強烈な矜持から来る執念を感じました。→

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