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中国「国恥地図」の謎を解く 新潮新書

譚ろ美

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106109270
ISBN 10 : 4106109271
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
譚〓美 ,  

Content Description

かつて中国が列強に奪われた領土、すなわち「中国の恥」を描いた地図があるという。その名も「国恥地図」。その実物を手にした筆者は唖然とした。国境線は近隣十五か国を呑み込み、日本をはじめ四か国を切り取り、南シナ海をほぼ囲い込んでいたのだ。こんな地図がなぜ教科書に? 誰がなぜ作らせた? なぜ図面に「日本語」が?――執念の調査と取材で数々の謎を解き、中国の領土的野望の起源を明らかにする。

【著者紹介】
譚〓美 : 東京生まれ。作家。慶應義塾大学文学部卒業。元慶應義塾大学訪問教授。革命運動に参加し日本へ亡命後、早稲田大学に留学した中国人の父と日本人の母の間に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    手許に『中国地図冊』という中国の地図帳(初版1966年の第4版79年)がある。81年、北京で求めたが、南海諸島の頁を見て驚いたのを覚えている。南海(南シナ海)全域を国境を著す紫色の破線で囲い込んでいた。所謂、九段線でしょうか?当時は地図の主張を担保する軍事力もなく、口だけでしたが、何故このような破天荒な主張が出来るのか疑問に思いました。その根拠が本書に示される国民党時代に作られた「国恥地図」で、大清帝国の最大版図を基準に、そこからの失地を示したもので、華夷思想に基ずく冊封体制まで反映されているようです。

  • あたびー

    新聞の書評を読み図書館で。20世紀初頭からWWII期間中に中国国内で発行された所謂「国恥地図」とは、清朝以前に中国が領土及び準領土である朝貢国としていた範囲(広大!)を示し、「いついっかどこそこに取られた」という恨みを事細かに記した地図。本書はこの地図の成り立ちと、現在までの中国地政教育への影響を解読解説しています。日本の侵略を受けた当時一般庶民の愛国意識が大変希薄で、それを危ぶんだ蒋介石が国民を奮い立たせるために利用したらしい。途中地図の大本が日本の出版社によるものというあたりも興味深かった。

  • Ted

    '21年10月刊。△タイトルの国恥地図とは、支那が潜在意識下で自国領だと勝手に夢想している領土を「諸外国から奪われたもの」と一方的に解釈して描いたデタラメな地図のこと。支那が列強により半植民地状態に置かれていた国家危急存亡の時代にはこんなものでも無知蒙昧な人民に愛国心を植えつける教育的効果の点では多少の意味があったのかもしれないが、先進国への強請りと恥知らずな模倣のお陰で漸く大国になれた途端、これを“根拠”に領土領海の分捕りを図るとは盗人猛々しいにも程がある。朝鮮やベトナムが敢えて漢字を捨てたのも肯ける。

  • まうやお

    「国恥地図」とは中国が本来はこうあるべきだという考えから作られた地図。教育されていて国民に刷り込まれていて、どうやら最近の中国の動向はこの地図を基盤になされている様子。 これを書いている現在、ロシアがウクライナに侵攻しています。プーチン大統領の言動を見るとロシアにも「国恥地図」にあたる目標とする概念のようなものがあるように思えます。

  • くらーく

    労作ですね。ほとんど証拠が残っていない2枚の地図から、現在の中華人民共和国の行動へ結びつけると。調べれば調べるほど、根拠が薄弱だし、1世紀前のシナの途上国っぷりが惨めですな。だからこそ、国の恥として、小さな子供に刷り込む。。。だめですよね、こういうのを教育に使うのは。現実逃避のために、他国に敵愾心を持たせるのは禍根を残します。蒋介石は、日本と縁が深かっただけに残念ですな。 ま、今の中国共産党は、そのような経緯を知った上で利用しているのでしょう。ただ、他の資料とも照合しないと、何とも言えませんね。

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