境い目なしの世界

角野栄子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784652203385
ISBN 10 : 4652203381
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
植田真 ,  
追加情報
:
159p;19

内容詳細

ミリ!コウ!違う世界へいってしまったの?スマホの中を横切った謎の赤いスカート―友だちの秘密を追うヤエは、不気味なフィギュアと対面する。

【著者紹介】
角野栄子 : 東京の下町に生まれ育つ。早稲田大学教育学部卒業。24歳から2年間ブラジルに滞在。1970年ブラジルでの体験を描いた『ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて』でデビュー。その後、絵本や童話から長編小説まで幅広い作品を発表してきた。主な作品に、『ネッシーのおむこさん』『大どろぼうブラブラ氏』(産経児童出版文化賞大賞受賞)『ズボン船長さんの話』『わたしのママはしずかさん』(以上2作で路傍の石文学賞受賞)『魔女の宅急便』(野間児童文芸賞/小学館文学賞受賞/国際児童図書評議会“IBBY”オナーリスト)『トンネルの森1945』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞)『靴屋のタスケさん』などがある。2018年、国際アンデルセン賞作家賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ☆よいこ さん

    YA?本を読むことが好きなヤエは、学校ではあまり接点のなかったミリとひょんなことから親しくなり、ライン友達になった。気になる男の子コウともラインで繋がり話をするようになる。だけど、町で不思議な雰囲気の一角に迷い込み、そこで別人のような姿のコウを見つける。ミリとコウはだんだんと学校に来なくなり、ラインにも返信がない。▽幻想小説のようなふわふわした文章。あいまいな会話。世界の境目が消える感覚。めまいがするような物語だった。▽ネットゲームか、それとも別世界?ファンタジーホラーなのか?よくわからない読後感。

  • とよぽん さん

    角野栄子さんの最新作で、これまでの角野作品にはない現実社会の10代を描いた作品だった。境い目のない危うい世界を日常生活の隙間に見出だした、意欲作だと思う。子供たちと現代社会を考えさせる新機軸。

  • はじめさん さん

    魔女の宅急便の角野栄子先生が現代を生きる子どもたちに贈る一冊。わたしたちはズッ友、ゆりぃ〜な感じもする2人の少女。あんたもスマホ持ちなよ、ねだって買ってもらい、2人の間に常時接続回線LINEが開通。クラスの木になる男子ともメッセージを交わすなか、その男女が学校こないし既読もつかない。目撃情報をもとにして、天を貫く不思議なおもちゃ屋ビルへ。相対する不気味なフィギュア。 / やっぱファストフードとかで同じテーブルいても、それぞれスマホ見てあさってのことしてる子どもは不気味。魔に魅入られて出会い系監禁されたりね

  • モモ さん

    不思議な読後感。スマホを買ってから、今までと違う世界に入り込んだヤエ。スマホに夢中になり、他の事がどうでもよくなってしまう怖さへの警告なのだろうか。子どもと大人の境い目にいる中高生が、良くも悪くもなる人間性を形作るときに、大人との境い目がない危うさへの警告でもあるのかな。自分が大人になったときは、いつだったんだろう。確かに境い目はない。いつの間にか境い目を越えるときは、良いものであってほしいものだ。

  • 白雪ちょこ さん

    最初は不思議さと不気味さ、奇妙さが入り混じってる話のように思えていた。 後半に行くにつれ、ジワジワとオンラインゲームにはまっていく若者達の生々しさ。 沼にはまっていけばいくほど、人形のような目をしていると言いたいのだろう。 フィギュアというのも、ゲームにのめり込んだ人形同然という皮肉を感じた。 「7万も払ってまで、課金するの?」という声が聞こえてくる。 妄想と現実との境目がなくなっていく様も、とてもリアルで、最終的なオチもゾッとさせられる。 しかし、このネット社会だからこそ若者達にはぜひ読んで欲しい作品。

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人物・団体紹介

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角野栄子

東京都生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経てブラジルに滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』(ポプラ社)で、1970年に作家デビュー。『おおどろぼうブラブラ氏』(講談社)で産経児童出版文化賞を受賞。代表作『魔女の宅急便』(福音館書店)は産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、

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