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山口誓子の一〇〇句を読む

角谷昌子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784752220657
ISBN 10 : 4752220652
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

慄然俳句と呼ばれ、非情のまなざしと喧伝された作品の根底には、孤独の極限を味わった者の鬼気迫る作家魂があり、その対極には無邪気な少年のような好奇心も読み取れる。

目次 : 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ/ 流水や宗谷の門波荒れやまず/ 凍港や旧露の街はありとのみ/ 匙なめて童たのしも夏氷/ 七月の青嶺まぢかく熔鉱炉/ 空蝉を妹が手にせり欲しと思ふ/ 扇風機大き翼をやすめたり/ 捕鯨船嗄れたる汽笛をならしけり/ 走馬燈青女房の燃やしぬる〔ほか〕

【著者紹介】
八田木枯 : 1925年、伊勢の津に生まれる。長谷川素逝に師事。1945年、俳誌「ウキグサ」主宰。素逝死去後、橋本鶏二に選を受ける。1947年、天ヶ須賀海岸に保養中の山口誓子の門を敲く。1948年、「天狼」創刊に従い、「遠星集」に集中して投句。1957年以降、ほぼ20年間俳句より遠ざかる。1977年、盟友うさみとしおと二人誌「晩紅」創刊。1987年「雷魚」創刊同人に加わる。1996年、寺澤一雄、中村裕たちと晩紅塾をひらく

角谷昌子 : 1987年、武蔵野市の市民講座で鍵和田〓(ゆう)子に出会い、師事。俳誌「未来図」入会。1990年「未来図」新人賞受賞。2005年、未来図賞受賞。2010年「八田木枯論―光と闇へのまなざし」が「俳句界」評論賞次点となる。(前年、中村草田男論が次点)。現在、俳人協会幹事。国際俳句交流協会評議員。日本文藝家協会会員。講師:調布市愛とぴあ俳句講座・俳句教室、東急セミナー雪ヶ谷俳句教室、井の頭俳句同好会ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 新地学@児童書病発動中

    「かりかりと蟷螂蜂の皃を食む」のような句で有名な俳人山口誓子の百句に解説を付けたもの。その解説を読むと、誓子の生涯も分かるようになっており、「海に出て木枯帰るところなし」のような暗い詩情を湛えた句を作り続けた理由がわかる。第二芸術と揶揄されたとき、声高に反論ぜずに黙々と17字の芸術を作り続けた姿勢には胸を打たれた。

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