ふしぎな部落問題 ちくま新書

角岡伸彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480068965
ISBN 10 : 4480068961
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;18

内容詳細

二〇〇二年に同和対策事業が終了した。しかし、それは部落差別がなくなったことを意味するわけではない。インターネット上には、どこが部落か、などといった情報が氾濫している。一方、差別を解消しようとする部落解放運動も時を経て、変化を余儀なくされている。「歴史」から学び、「メディア」によって現在を知り、「地域」から未来の方向性を模索する、これまでにない部落問題の決定版。

目次 : 第1章 被差別部落一五〇年史(差別がなければ存在しなかった/ 身分制度は廃止されたが… ほか)/ 第2章 メディアと出自―『週刊朝日』問題から見えてきたもの(悪意に満ちたタイトルと内容/ 過剰なまでの家系重視 ほか)/ 第3章 映画「にくのひと」は、なぜ上映されなかったのか(大学生が屠場を撮影/ 上映に「待った」がかかる ほか)/ 第4章 被差別部落の未来(不安と葛藤―部落解放運動の勃興期/ 継承と挑戦―部落解放運動の転換期)

【著者紹介】
角岡伸彦 : 1963年生まれ。兵庫県加古川市生まれ。被差別部落に生まれ育つ。関西学院大学卒業後、神戸新聞へ入社。記者として勤務後、フリーになり、現在はノンフィクションライター。著書に『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』(2011年講談社ノンフィクション賞受賞、講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • おいしゃん さん

    いままで詳しく接したことも考えたこともないテーマだったので新鮮。第二章で人が変わったように、橋下知事を非難するジャーナリストへの非難を書き連ねていたのが印象的。

  • だいだい(橙) さん

    被差別部落は、差別する側が作るものだ。例えば女性は女性差別がなくても女性だし、人種差別がなくても人種の差はあるが、こと部落差別に関しては区別する方法が差別するかしないかなのだ。部落差別が関西の問題と捉えられがちなのは関西に差別が残っているからで、江戸時代に徳川により作られた被差別部落は、関東ではほとんど誰も気にしないうちに消えている。著者は最近のネットで部落の地図などを広める風潮を憂い、隠さないで自発的に解放運動を進める方向を指示しているようだ。でも、差別する側が変わらないと何も変わらないのだよなあ。

  • 浅香山三郎 さん

    職場の研修で紹介されてゐたので読む。部落解放運動の特色と歴史(1章)、『週刊朝日』の橋下氏を巡る報道のあり方(2章)、映画「にくのひと」公開を巡る経緯(3章)、被差別部落自身の取り組みのレポート(4・5章)からなり、部落差別問題を取り巻く状況の全体像を丁寧に紹介する。どうしても肚を割つてといふカタチにはなりにくい差別の問題を当事者の側から見て、運動の反省や、運動の現状(行政依存からの自立と地区のまちづくり運動)についてもカバーし、今後のひらかれた運動の可能性も示してゐる点も興味深い。

  • 遊々亭おさる さん

    障碍者・人種・性的マイノリティ…、世の中に差別の種は尽きまじ。多種多用な被差別者と被差別部落が抱える根本的な問題点の違いを浮き彫りにして、新しい時代の差別撤廃に向けての取り組みの在りかたを模索する一冊。被差別部落の歴史から箕面市の同和地区が行っている新しい取り組みまでが俯瞰できる構成で入門書に最適かと。天皇制と部落問題の根幹は同じとする(血)の問題は、はたと膝打つ思い。それが現代の結婚差別などに繋がっているのかなと。個人的には差別は隠す事でより陰湿なものになる気はするけど、そこは当事者が決めることだしね。

  • Mark さん

    人とはこのように恐ろしい人格を持つ動物なのだとあらためて感じる。そういう私自身も多分心のどこかに持っているんだろうと思う。人の本質なのか、いや違うと信じたい。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品