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ISBN 10 : 4121805968
Content Description
一六世紀に日本を訪れたヨーロッパ人は茶の湯の文化に深い憧憬を抱いた。茶に魅せられ茶を求めることから、ヨーロッパの近代史は始まる。なかでもイギリスは独特の紅茶文化を創りあげ、茶と綿布を促進剤として伸長した資本主義は、やがて東洋の門戸を叩く。突如世界市場に放り出された日本の輸出品「茶」は、商品としてはもはや敗勢明らかだった。読者がいま手に茶碗をお持ちなら、その中身は世界史を動かしたのである。
目次 : 第1部 文化としての茶―緑茶vs.紅茶(ヨーロッパ人の茶の発見/ イギリスに定着した紅茶/ 紅茶文化の光と影)/ 第2部 商品としての茶―世界市場における日本の茶(日本の開港と世界市場/ 茶をめぐる日本の情報活動/ 日本茶の戦いとその運命)
【著者紹介】
角山栄 : 1921(大正10)年、大阪市に生れる。1945年、京都大学経済学部卒業。和歌山大学経済学部教授を経て、同大学名誉教授。和歌山大学学長、堺市博物館長を歴任。2014年10月逝去。経済学博士。専攻、経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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