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社会学入門 人間と社会の未来

見田宗介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004310099
ISBN 10 : 4004310091
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2006
Japan

Content Description

「人間のつくる社会は、1000年という単位の、巨きな曲り角にさしかかっている」。転換の時代にあって、現代社会の絶望と希望を見据えつつ、いかに未来を構想してゆくか。初学者へ向けて社会学の「魂」を語る。

【著者紹介】
見田宗介 : 1937年東京に生まれる。東京大学名誉教授、共立女子大学教授。専攻は現代社会論、比較社会学、文化の社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 佐島楓

    「入門」にしては、独特でレベルが高いぞ、とひるみながら読んだ。社会を考えるということは、自分の生き方もかえりみることなんだ。

  • おさむ

    先日、逝去された社会学の泰斗、見田宗介さんの著書を初めて読みました。思っていた通り難解です‥‥。興味深く読んだのは、柳田國男の造語である「天然の禁色」。日本人は派手な色彩をわざとくすみをかけて地味にする。制度的な禁止でなく自主的な抑制であること、計算ずくの結果でなく、感覚的なコントロールであること。こうした日本の民衆の自発的・感覚的な心性の中に、良い社会をつくる力を見出そうとしたから、官僚の地位を捨てて民俗学の研究に専心した。権力が法令で制度を作るのではない、という強烈なアンチテーゼですね。

  • たばかるB

    大学での敷居の低い講義のまとめ。そのせいか具体例→理論の流れが分かりやすくまとまっている。内容は戦後日本や自己観、宗教など広めの題材を糸口にウェーバーやロレンスの言を借り現代社会の概形を構築するものになっている。◇Symphonicを交響的と訳出したのは初見だったので違和感を覚えた。◇近代の核家族が示すような共同体の解体に対する指摘もされていて、そういった<微分化された共同体>は生産的な主体の再生産の装置として機能するが、そうした主体は先の主体を最先端するように動機づけられてはいない、という簡潔な矛盾表現

  • スパイク

    よかった。「社会学」という学問ではなく「社会」(関係としての人間学)の学問の書。「関係」という語ることのできないことをあえて論理的に語ろうとしている(が抽象的な表現も多くある)ため入門書とはいえたいへん難しいことが書いてある。馬鹿な私には、きちんと理解できなかったが、それでも何かが伝わってきた。問いの根には「どう生きたらいいか。」があって、それを二つに分けると「どうせ死ぬ。⇒虚しい。」と「自分と他者との愛と抗争⇒自己とは他者である。」になるのだが、そんな答えのない問題に果敢に挑戦!

  • ゆう

    社会学とは、人間同士のあるいは人間と非人間との関係性の総体を扱う学問である。という認識で合っているだろうか。大学の一般教養で行っていた講義の内容をベースにしているらしく、取り上げられるテーマや方法論は多岐に渡り、社会学という学問がカバーする領域の広さがよく理解できる。補ではこれからのありうべき社会のために、他者と共生していくことの可能性が探られる。そこには柄谷のいう交換様式Dや、國分功一郎が取り出した中動態というキーワードが重なってくるように感じた。ついにそれは到来するのか。

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