Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• trazom

  読了日：2025/04/11

  高橋治之氏と高橋治則氏の兄弟が、慶應出身者を中心とする人脈を共有しながら、互いに助け合いながら激動の時代を泳いできた経緯がよくわかる。バブルという狂った時代、スポーツビジネスという狂った世界の闇の深さを実感するが、二人を、義理人情に篤いが故の犠牲者のように描くことには違和感が残る。一方、安倍首相が「絶対に迷惑がかからないようにします。それは僕が保証します」と治之氏に断言し、東京五輪の汚職疑惑の時に「安倍さんがお元気だったら、こんなことにはならなかったのに…」という証言を読むと、安倍政権の本性が見える。

• 遥かなる想い

  読了日：2025/06/11

  五輪を喰った兄と　長銀を潰した弟の物語である。 名家に生まれ、慶応へと進む高橋兄弟の華麗な キャリアと人脈は　驚くほど　ドラマ的で 日本の支配階級の人生を覗くようで興味深い。 バブル崩壊に伴うイ・アイ・イーインターナショナルと 長銀との訣別、電通でのスポーツビジネスの 裏側などが　克明に描かれ、新鮮に読める。 90年代から　東京五輪開催にかけて　何があったのか… ノンフィクションの醍醐味を存分に味わえる、 そんな作品だった。

• nonpono

  読了日：2025/09/26

  「”五輪を喰った兄”高橋治之と”長銀を潰した弟”高橋治則」という表紙。若い頃、許永中事件に興味を抱き、バブルやバブルの闇紳士の本を読んでいた。弟の治則は、あのイ、アイ、イでしたか。「高橋治則という”打ち出の小槌”から拠出された資金」と長銀はやがて起訴され裁判へ。そしてくも膜下出血での死へ。兄は兄で東京オリンピックの疑惑で起訴へ。「もう二度と日本にこんな兄弟が現れることはないだろう。狂乱のバブルに踊り、栄光と挫折に生きた二人」の物語。バブル、不動産を営む親族の栄華と衰退と復活を見てきたからまた、沁みたよ。

• どんぐり

  読了日：2025/10/02

  週刊誌連載のノンフィクション。バブルの申し子と呼ばれながら急逝した弟と電通で出世の階段を駆け上がった兄。金、金、金、金にからんだ似たもの兄弟のスキャンダル。この兄弟に人間的な魅力を感じられないのが、なによりも残念。社会の裏側を暴く意義はあるが、人物描写に深みが乏しく、読者の共感を得るには至らない。悪い奴は誰かといえば、金に群がる政治家と相場は決まっている。

• こも　旧柏バカ一代

  読了日：2025/01/17

  やっと読めた。弟さんの方はよく知らなかったが、お兄さんはトヨタカップルはじめ、最近では五輪の色々な意味の立役者だと認識していた。その兄弟の事が詳細に書いてあった。商売は政治家と絡んだらダメだな。あと、巨額に関わると箍が外れるようだ。とりあえず、今の形のオリンピックはもう必要ないな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します