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ドキュメント 日銀漂流 試練と苦悩の四半世紀

西野智彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000614382
ISBN 10 : 400061438X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ゼロ金利、量的緩和、インフレ目標、政府との共同声明、そして異次元緩和―。異例ずくめの金融政策の背後で、いかなる議論や駆け引きが行われていたのか。何故こんなことになったのか。一九九八年の日銀法施行以来、蜃気楼のような「独立性」を追い求めて、後退戦を余儀なくされてきた、松下康雄、速水優、福井俊彦、白川方明、黒田東彦の新日銀歴代総裁。その苦闘の軌跡を長期にわたる執拗な取材で詳細にドキュメントする。

目次 : プロローグ 「独立」への旅の始まり/ 第1章 「松下時代」日銀法改正と金融危機―1996〜1998/ 第2章 「速水時代」独立性という陥穽―1998〜2003/ 第3章 「福井時代」反転攻勢、量の膨張と収縮―2003〜2008/ 第4章 「白川時代」危機の再来、政治との確執―2008〜2013/ 第5章 「黒田時代」ゴール未達、そして漂流―2013〜/ エピローグ コロナ・ショック、そして首相交代

【著者紹介】
西野知彦 : 1958年長崎県に生まれる。慶應義塾大学卒業後、時事通信社で編集局、TBSテレビで報道局に所属し、日本銀行、首相官邸、大蔵省、自民党などを担当したほか、「筑紫哲也NEWS23」「報道特集」「Nスタ」の制作プロデューサーを務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • se1uch1

    中央銀行という特異な組織が、どうやって意思決定を行ったのか、政治や経済との関係から、悩み、苦しんだ経緯が書かれていて大変興味深かった。黒田バズーカによって、日銀が責められることが当時と比べれば少なくなったのだろうが、今後この出口戦略はどうしていくのだろうか。過去に出口を悩んだOBたちからすると、きっと言いたいことはたくさんあるのだろう。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ともあるが、しっかりと歴史から学ぶことができるのだろうか。

  • booklight

    なるほど、不況脱出に正解などないのか。松下、速水、福井、白川、黒田とそれぞれの総裁を中心に事実を時系列で追う。日銀法改正論議から始まり、ゼロ金利、量的緩和、リーマンショック、異次元緩和、コロナショックと、なんでこんなことになってしまったのかを後世に残すためにと前書きにある。確かに当初論議されていた日銀の独立性とはずいぶん遠くまできた感じだ。今後日本経済がどうなるかによってその是非が問われるのだろう。金融施策とは別に、それぞれの気遣いがすごい。結局人間のやることだから、気遣いも大事なんだと改めて驚く。

  • Kuppa

    本当によく取材されている。「試練と苦悩の四半世紀」と題されているが、まさに試練と苦悩だらけの道のり。政治との距離感に悩みつつ、また、思想や理論に基づいて実施した政策も現実には思った効果を発揮しない。震災やコロナや、いまは円安が進み、その度に日銀も苦悩する。緩和を続けてきた結果、いま日銀は、償還されないETFや信じられない量の国債を保有し、通貨の信認を保ったまま出口にいけるのか。考えるだけでも気が重くなってしまった。でも、この間の政策の変遷やその意図もよく分かる面白い一冊だった。

  • 羊山羊

    現在の日本銀行がいかに作られたか。大蔵省からの独立〜現在の黒田総裁までを追う。 新しい公的機関ができたときの興亡史としても貴重な意味を持つ本だ。本著で気付かされるのは、黒田総裁の異能ぶりと、その黒田総裁を生むまでに育まれてきた組織としての硬直性とその土壌、ずっと組織を揺さぶる経済情勢の大変化だ。揺さぶりに耐えられない組織としての弱さが黒田総裁を生んだのだ。その極致が、2008年ねじれ国会の中での日銀総裁不在→副総裁白川の総裁就任だ。

  • 駒場

    政策解説も丁寧でありながらドキュメンタリーとしてもよくできた本。アベノミクス以降で日銀の独立性ってなんだっけ?となって以降、日銀政治関連本は多く出ている印象があるが、四半世紀を通史で、しかも当事者の言葉や当時の報道まで拾って概観してくれるのはありがたい。安倍晋三が副官房長官だった時に夏休みだった先輩らに代わって突如「日銀緩和解除」の会見をしなきゃいけなくなったことがその後の彼の中央銀行観に影響を及ぼしたとか、白川総裁と同郷だった麻生は安倍政権下でも総裁を気遣っていたとか、色々おもしろ裏エピソードがあった

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