人間にとって貧困とは何か 放送大学教材

西澤晃彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784595319396
ISBN 10 : 4595319398
フォーマット
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;21

内容詳細

目次 : 孤立と零落―貧困体験の中核/ 貧困の社会学・序説―見田宗介「まなざしの地獄〜現代社会の実存構造〜」を読む/ 貧しい暮らし/ よそ者としての貧者―まなざしと不安/ 排除の地理学―貧者の生活世界/ 貧困と家族―「恥」・近代家族・福祉国家/ 責められる家族―貧困の犯罪化をめぐって/ 子どもにとって貧困とは何か/ 貧困と友人関係―「伴を慕う心」の行方/ 貧困と老い/ グローバリゼーションと貧困(1)―階級・階層構造と社会変動/ グローバリゼーションと貧困(2)―誰が排除されているのか/ グローバリゼーションと貧困(3)―空間構造の変動/ 見える貧困、見えない貧困/ 社会を否定する人々、社会を求める人々

【著者紹介】
西沢晃彦 : 1963年京都府に生まれる。1994年東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士課程単位取得退学。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専攻は社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • masa さん

    今まで自分には全くなかった視点で貧困問題を捉えているのでとても新鮮に学べた。説明に説得力もあり改めて社会について考えさせられた。社会福祉などを学ぶ学生の方などにはまずおすすめしたい良書だと思う。

  • おおにし さん

    仰々しいタイトルに魅かれてRadikoで講義を聴収。半分聞き流しながら聴収を始めたが、マズロー欲求段階理論が”いやらしいもの”とばっさり斬り捨てられた辺りから、この講義をきちんと聴こうと思い立ち、テキストも購入した。新自由主義者の自己責任論により、いかに貧困者が社会から切り離され孤立へ追いやられてしまったなど、全15講を聴いて貧困問題に対する私の観方がすっかり更新された。受講のアウトプットとして貧困救済活動にボランティア参加して、テキストで示された貧困の実態を肌で感じてみたいと思う。

  • tenso_h(堀川てんそ) さん

    「家族を大事にという言葉は危険だ」とでもいう論旨が興味深い。誤解を恐れずに言うなら「大事なのは家族ではなくて人間一人一人だろう」ということか。 国家が憲法や行政の現場で「家族」と言うときに要注意なのだと。「その辺のことは家族内ウチウチで対処してくれ」という「現代的な核家族に社会福祉的責任を封じ込めていく」局面で家族・家族というのだ。 だから、憲法に「家族を第一に」などと書かれたら、美しい家族観だなどと感動できない。国家は市民一人一人に責任を持つのが望ましいと思うし、家族という概念に閉じ込めてはならない。

  • もてぃ さん

    社会問題としての貧困を取り扱う放送大学のテキスト。 社会福祉や政治に関わる人間みんなこの本読んでほしい…と思うけど現実は政治の側が自己責任論と家族主義レジーム(社会福祉の問題を家族に押し付けるあり方)を推進して貧困のスティグマ化・犯罪化も推し進めているんだから厳しい。しかしだからこそ市民の側は新自由主義のイデオロギーに抗う武器を持つ必要がある。

  • ひつまぶし さん

    この社会では寄せ場や野宿者・ホームレスの存在は長らく周辺的な問題だった。それが今や貧困の問題として社会の基層を成すものと看做しうるようになった。そして示された「貧困の社会学」の見取り図が本書と言えよう。著者の基本的なスタンスは、対概念に包摂を置くと見えなくなる排除の問題(すなわち反排除)の発展として貧困を読み解くもの。各論を経た上で、空間の存在感が薄れていく現在において、承認に対する確認、アテンションといった視点から、社会の再生の道筋が照らし出される。新たなジャンルとなるべき画期的な展望だが果たして……。

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