基本情報
内容詳細
〈石灯籠・蹲踞・伽藍石‥‥、古今の茶人たちを魅了した石工芸、その造形と意匠の美〉
〈図版と論考で辿る石大工の技と美意識――数寄者・造園家必読の一冊。〉
古代から中世にかけて作られた寺院や宮殿の礎石(伽藍石)や石灯籠、石塔は、茶の湯の発達とともに茶人によって茶庭に取り入れられ、茶人たちが珍重しました。さらに江戸期、織部灯籠など種々の石灯籠が生み出され、今日では庭園に欠かせない造形となっています。本書は京都・北白川の地で五代にわたり続く西村石灯呂店の歴代の石工芸作品を写真図版で紹介し、同店当主の著者が解説。さらに尼崎博正氏が、伝統的な石工芸品の技術の世界、そして石工芸と茶人とのかかわりについて解説します。
【著者紹介】
尼〓博正 : 1946年、兵庫県生まれ。京都大学農学部卒業。農学博士。京都芸術短期大学学長、京都造形芸術大学副学長、文化庁復元検討委員会、京都迎賓館伝統技能活用委員会等の委員を歴任。現在、京都芸術大学名誉教授、日本庭園・歴史遺産研究センター名誉所長、史迹美術同攷会名誉会長、宮内庁御所離宮庭園特別整備技術指導員、文化財庭園保存技術者協議会評議委員ほか
西村大造 : 1964年、京都市生まれ。京都造形芸術短期大学造園コース卒業。2003〜2005年に京都迎賓館の石造工芸品担当となり、2003年、イタリアMIA展に出展。2014年、京都円山公園時計塔リニューアル事業デザイン公募コンテストにおき京都市長賞を受賞、制作。現在、(株)西村石灯呂店代表取締役、経済産業大臣指定京石工芸品伝統工芸士、文化財庭園保存技術者協議会準会員。石材施工(石材加工作業)一級技能士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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