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胸さわぎの鴎外

西成彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784409160954
ISBN 10 : 4409160958
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan

Content Description

古今東西の文学を縦横無尽に論じる、比較文学者西成彦による満を持しての鴎外論。

目次 : 1 鼠坂殺人事件ほか(鼠坂殺人事件―性暴力と「恥」について/ 老移民と皇太子―愛国心と「恥」について/ 『鼠坂』(森鴎外)/ 『籔の中』(後半)(芥川/龍之介))/ 2 性欲と石炭と植民地都市―『舞姫』再考/ 3 鴎外と漱石、そして百〓(けん)(鴎外と漱石―乃木希典の殉死をめぐる二つの文字/ 『三四郎』の下層/ 百〓(けん)と漱石、あるいは百〓(けん)の漱石/ 反=三四郎の東京)/ 4 『山椒大夫』における政治、あるいは宗教離れ

【著者紹介】
西成彦 : 1955年岡山県生まれ。兵庫県出身。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。熊本大学助教授を経て、立命館大学先端総合学術研究科教授。専門は比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おおにし

    例えば戦争小説を読んで罪なき市民が犠牲になるシーンに涙し、憎き敵を殺すヒーローに心熱くなる時、我々は被害者としての胸騒ぎと加害者としての胸騒ぎを同時に胸に宿しているのだ。2つの胸騒ぎは相殺されて帳消しになるようなものではないと著者は言う。また、複数の胸騒ぎの交錯を描くのが文学であり、文学の効用であると述べている。反戦を訴えるとき被害者の胸騒ぎのみに特化してしまうと「被害者ナショナリズム」に傾いてしまうことになる。紹介されている鴎外の「鼠坂」は戦時性暴力の加害者文学として多くの人に読んでもらいたい作品。

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