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ブランディングの誤解 P & Gでの失敗でたどり着いた本質

西口一希

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296205486
ISBN 10 : 429620548X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

「ブランディング」という言葉ほど、多くの誤解をはらんでいるマーケティング用語はありません。

最大の誤解は「ブランディングをすれば売り上げが上がったり、業績が回復したりする」という過剰な期待にあります。ブランディングの成功例として必ず挙げられ、広告業界で伝説的と称される米アップルの「1984」や「Think different.」ですら、業績への影響はほとんどなかったことをご存じでしょうか。

そうした過剰な期待を抱きながら、ブランディングの成果を業績と直結する指標できちんと効果分析されているケースは非常に少ないのが現状です。

ブランディングが、事業成長のために行うマーケティング活動の一つであるならば、当然ブランディングの成功は、事業成果に反映されるべきです。「ブランドが強い」「ブランディング投資をした」と話す一方で、売り上げや利益につながらないという事態は本来あってはならないはずです。

にもかかわらず、ブランディングの領域は依然として評価が難しいとされ、まるで芸術分野のように扱われ、ビジネスへの直接貢献の議論が許されない聖域になりがちです。

「ブランディングは効果測定ができない」

これも、大きな誤解の1つです。

筆者もプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に所属していた20代のころに、「ブランディングの誤解」による数多くの失敗を経験しました。

ブランディングの測定指標にも悩みました。一般的にブランディングの指標としては認知度、好感度、NPS(ネット・プロモーター・スコア)などがよく使われます。ただ、これらの数値が高くなっても、必ずしも事業がうまくいくわけではありませんでした。ずっと「ビジネスの今後を予測できるような先行指標がほしい」と考えていました。

そうした、筆者が経験してきた数多くの失敗と成功の末に導き出した、「実務で使えるブランド論」や「ブランディングの測定指標」を分かりやすく説明し、すべてのマーケターが明日から使える知識として身に付けられるようにまとめたいと考えました。

本書では、既存のブランディング論やブランド論に関する解説は最小にし、数々の有名な巨大ブランドがつくり出す誤解や罠の解説を含めて、具体的な事例を用いて、ブランディングの効果を最大化するための考え方を紹介。どのように目的を設定すべきか、中小企業が目指すべきニッチブランドとは何かなど、誰もが実務活用できる「ブランディング」を解説します。

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  • カエル子

    「価値を創造し、得た利益を再投資して、価値を再創造する活動」がマーケティングで、「創造した価値の記憶化と想起率を上げるために行う社内外への活動」がブランディング。商品を「永遠のベータ版」と捉えて、便益と独自性を強化し続ければブランド力が続くってさ。言うは易く行うは難しという感想にならざるを得ない感じがするけれど、まず定義を見誤るな!ってことで、なにごとも目的を明確にするのが大事だぞ。次に函館へ行ったときには必ず函館ラッキーピエロでハンバーガーを食べる!

  • かい

    商品やサービスの宣伝活動において「押し付け」ではない顧客ファーストを追求する、というのはちょっと綺麗事じゃないかなと思いつつ、いろいろあけすけな世の中だからこそ、一定の綺麗事は必要になってくるのかもしれないね、企業も人も。

  • TAKESHI YOSHIDA

    ・なぜ誤解されるか?「ブランディング」と「マーケティング」のレイヤー混在。顧客起点と企業起点の言葉/認識の混在。・この本を読むと、やるべきことが整理できる。プラス、その手段の限界値も含めて捉え直すことができる。 ・「カスタマーダイナミクス」は、CRM活動をやっている人にとっては馴染みやすく、やり続けることが成果につながる。

  • saorino

    【販促か、ブランディングか】美味しくなれば売れるだろう!と踏んだコーラは昔、"ニュー・コーク"を売り出して失敗したらしい。失敗から学ぶブランディングの基礎本、それが本書です。 point ・独自性=他の商品やサービスを買わない理由 ・企業の多くが自分たちが伝えたいこと、売りたいことが顧客にとっての価値だと思い込んでいる ・大事なのは、便益や独自性を通じてどんなイメージを形成したいか ・そのイメージは顧客が求めるものと乖離はないか

  • Josh

    ブランディングには全く縁がないので実務面からみた妥当性については判断できないが、論旨が明確かつロジカルで、数値根拠などもふんだんなので説得力を感じた。ブランディング実例の成否についての紹介などもあり、読み物としての面白さもあった。 4/5

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