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マイノリティ問題から考える社会学・入門

西原和久

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784641174634
ISBN 10 : 4641174636
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

“いま必要なこと”を問う。この社会に根強く残る諸問題をとらえ社会がいかなる方向へ向かうべきかを構想する現代を生きる人びとに求められる社会学・入門。

目次 : マイノリティと差別の根を問う/ 第1部 社会的マイノリティの視点から問う個人と社会―生きづらさをこえる社会関係づくり(女性差別を身体論から考える/ 障害者とともに生きる/ 外国籍の子どもと向き合う)/ 第2部 もうひとつのマイノリティ問題―国際化する日本社会とエスニック・マイノリティへの視線(異民族を売り物にする―エスニック・マイノリティの観光商品化/ 日系ブラジル人の30年を考える―家族と居住地/ 在日コリアン・差別・ヘイトスピーチ/ 越境するチャイニーズとともに生きる)/ 第3部 地域社会をこえて―マイノリティ問題への新たな動き(部落差別から日本社会を見つめ直す/ ハンセン病者へのまなざし/ 「被爆者」と「被曝者」から差別を考える)/ 第4部 差別をこえる―脱差別の理論と実践(環境と難民の問題をドイツに学ぶ/ 社会運動でマイノリティの存在を知らせる/ マイノリティ/マジョリティを問い直す/ 差別をこえていく―沖縄からの視点)/ 現代社会のその先へ

【著者紹介】
西原和久 : 成城大学社会イノベーション学部教授、名古屋大学名誉教授

杉本学 : 熊本学園大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネギっ子gen

    近代化の中で生じる社会問題の中で、根強く残る現代的な課題が差別問題。本書は様々なマイノリティ問題を取り上げつつ、社会学が問うべきその問題の論点を深め、学問的な議論の世界へと誘う。なお、「マイノリティ」の語義は「少数者」であるが、本書においては、<個人の生活の機会や権利が、力ある他者によって奪われて、劣位に置かれている状況にある人々を「マイノリティ」と呼びます。したがって、少数ではないとしても劣位に置かれて、生活機会や人としての権利が奪われている人々に関しても「マイノリティ」として、考察の対象とする>と。⇒

  • カイワレ大根

    メモ。資本主義、科学主義、国家主義、主体主義が差別偏見の土壌。マイノリティは特殊性によってではなく常にマジョリティとの相対性によって評価される。一時的に健常者。健常者であることは意識されない。マジョリティが社会を作る。マジョリティにある人は何も気が付かない。マイノリティはある部分でマジョリティと混ざり合いつつ、ある場面ではマイノリティとしての役割を持つ。マイノリティマジョリティは環境で変わる。マジョリティであるだけで特権を持って居る。差別は周囲を同化させようとする集団への態度が含まれる。知る事は不可欠。

  • aki

    読了

  • katariha

    引用とまとめ→差別は、区別・蔑視・排除が合わさって成立する。差別は歴史構造的な経緯がある。「資本主義」は「生産性」重視と価値判断されるため、蔑視・排除による差別が生じる。人びとにとって不安な存在は排除しようとするためにそれが差別につながることがある。マジョリティ(われわれ)/マイノリティ(他者)という構図を固守したままでマイノリティを「入れてあげる」という発想ではなく、マイノリティと連携しながら、マジョリティ中心の社会を見つめ直し、変えていく方向性を追求すべきではないか。

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