こうふくあかの 小学館文庫

西加奈子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094086089
ISBN 10 : 4094086080
フォーマット
出版社
発行年月
2011年05月
日本
追加情報
:
16cm,179p

内容詳細

結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の俺の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。二〇三九年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。この二つのストーリーが交互に描かれる。三十九歳の俺は、しだいに腹が膨れていく妻に激しい憤りを覚える。やがてすべてに嫌気がさした俺は、逃避先のバリ島で溺れかけ、ある光景を目にする。帰国後、出産に立ち会った妻の腹から出てきた子の肌は、黒く輝いていた。負けることなど考えられない王者、アムンゼン・スコットは、物語の最後、全くの新人レスラーの挑戦を受ける。

【著者紹介】
西加奈子 : 1977年、イラン・テヘラン市生まれ。大阪育ち。2004年に「あおい」でデビュー。ほかに「さくら」「きいろいゾウ」など。「通天閣」で織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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自信過多の夫と取り立てて取り柄のない控え...

投稿日:2018/12/11 (火)

自信過多の夫と取り立てて取り柄のない控えめな妻。結婚12年めの夫婦。ある日、妻がバリ人である他の男の子供を身籠る。夫婦どちらにも共感出来ない。 ましてやその子供を生みたいと言い出す妻には。そして30年後、日本人離れしたプロレスラーが脚光を浴びる。ふたつの時間軸がラストで交わる感じが見事。

太陽の塔 さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて さん

    主人公の設定や時代背景も全く異なる「みどりの」と「あかの」という二つの物語。女性の力強さをストレートに感じる「みどりの」に対して、男性の目線を通して実は女性の力強さを描いている「あかの」という二つの物語。この世に『こうふく』を求めない人などいません。しかし、人によって『こうふく』という言葉に思い描くものは多種多様です。これら二つの物語で描かれた主人公たちそれぞれが考える『こうふく』が描かれた物語。『こうふく』とは何だろう、生きていく中で、そんな根源的な問いかけを改めて意識する機会を与えてくれた作品でした。

  • りゅう☆ さん

    結婚12年、妻が妊娠した。だが3年間セックスレス。ということは不貞を働いたということだ。争いごとは嫌い、人からは好かれたい。そのために気付かれない努力を惜しまない神保。妻を許すことはできないが、いい夫であるために産みたいと言う妻に同意。だが沸々と湧き上がる苛立ちは隠せない。仕事はとてつもなく忙しい。そして同僚兎島とリングのある飲み屋に足を運び始める。ここでは猪木のDVDが流れ、80歳過ぎてるであろうおばあちゃん二人が恋愛話に花咲かせ…ヘンテコなんだけど心地いい。だが不貞相手が肌の色が違うと分かった時の→

  • s-kozy さん

    誤解を恐れずに言おう。女性は強い、女性は強か、女性は偉大だ。そんな女性が素晴らしい。

  • hit4papa さん

    妻に不倫され子までなされな男と、その三十年後、謎の覆面プロレスラーの闘いが交互に描かれた作品です。二つのストーリーがどこで交差するのか(おそらく誰もが)興味津々で読み進めます。世間体から妻に離婚を切り出せないええかっこしいの主人公。サラリーマンの悲哀と怒りに共感することしきりです。この手の不倫話しはヘタをすると不快感だけなのですが、妻の夫に対する真っ直ぐな愛情がきわだって、きゅんとなってしまいました。その顛末は、三十年後にさらりと判明します。表現しようのない可笑しさに溢れる、西加奈子らしさ満開の作品です。

  • いたろう さん

    「こうふく みどりの」の続編または姉妹編と見せて、続きの話でもなければ、話の雰囲気も全然異なる作品。つながりは、「みどりの」に出てくる、ある登場人物との関わりと、プロレス、アントニオ猪木の話が出てくることくらい。女の子、女性が主人公の小説が多い西さんにしては、珍しく中年の男性が主人公。2007年から2008年の中間管理職の男の話に、時折挟まる2039年のプロレスラーの話。この2つの話はどう関係するのか? この2つの話がつながったとき、予想もしなかった未来が現れる。やはりこれは、「こうふく」の話だったのか。

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人物・団体紹介

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西加奈子

1977年、テヘラン生まれ。2004年、『あおい』でデビュー。07年、『通天閣』で織田作之助賞を、13年、『ふくわらい』で河合隼雄物語賞を、15年、『サラバ!』で直木賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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