きいろいゾウ 小学館文庫

西加奈子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094082517
ISBN 10 : 4094082514
フォーマット
出版社
発行年月
2008年03月
日本
追加情報
:
16cm,488p

内容詳細

夫の名は武辜歩、妻の名は妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う都会の若夫婦が、田舎にやってきたところから物語は始まる。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりと進んでいくが、ある冬の日、ムコはツマを残して東京へと向かう。それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった―。

【著者紹介】
西加奈子 : 1977年、イラン・テヘラン市生まれ。大阪育ち。関西大学法学部卒業後、フリーライターなどを経て、2004年に『あおい』でデビュー。ほかに『さくら』『しずく』など。『通天閣』で織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょこまーぶる さん

    初めて読んだ作家さんです。初めはほのぼの気分で読んでいたけど、途中から考えさせられる内容でしたね。ツマとムコの距離感がいい感じの世界を作っているからこそ、大人少年から社会の窓があいている老人までもがこの夫婦の世界に入り込んでいけるんだろうな。で、ラストはほのぼのの気分に戻れた作品でした。

  • ehirano1 さん

    なかなか話に動きがなく、武辜さんの背中の壮大な入れ墨が気になるにもかかわらずホンワカ過ぎないか?と感じたのは前半までで、後半は一気に話が動きページを捲る手が止まらなくなりました。西さん流の“雨降って地固まる夫婦愛”は優しい雰囲気ながらも現実と向き合わざるを得ない厳しさが描かれた良い話でした。

  • れみ さん

    お風呂でしか読んでなかったのでものすごく時間かかったけど、ようやく読了。前半のほのぼのした感じも良かったけど、個人的には、中盤辺りでシリアスになってく感じのところからの方が引き込まれたかも。

  • 風眠 さん

    田舎に引っ越してきた新婚夫婦のふんわりした日常、と思って読み始めたのだけれど、この物語にはそれだけじゃない重大な何かがあった。お互いの事を何も知らないまま結婚したふたり。小説家のムコさんの背中には飛べない鳥の刺青。そしてツマには動物や植物と話ができる霊感のような力がある。穏やかに仲良く暮らしているふたりの間に、ある日お互いの過去が立ち現れて、言葉にならない闇が容赦なく吹き出していく。ラスト、ムコさんの『必要なものリスト』に「ぼくの妻」と書き加えられていて、この夫婦はここからがスタートなんだな、と思った。

  • ダリヤ さん

    贈られてきてくれた大切な本。はじめて西さんのえがく物語にふれた。ツマとムコさんのふたりのはぐくむ空気や会話がなんともいとおしい。どんどん世界になじませてくれる関西弁とわらってしまう動物たちの名前と世界との会話。とじられていたものとそれぞれの場所でむきあい、やっぱりふたりはつよくつよくつながっている。大地君の「わかる?」という話し方がとてもすき。大地君のさいごの手紙なんかほんとほんといいな。解説が岡崎さんでほんと嬉しい。少しことばをかわしただけだけれど、その人がえがくことばにであえてとても感動した。

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人物・団体紹介

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西加奈子

1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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