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僕らだって扉くらい開けられる 集英社文庫

行成薫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087442014
ISBN 10 : 4087442012
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

さわらずに物を動かせる! ……ただし10cmだけ

相手を金縛りにできる! ……でも力を使うほどハゲる

目を見ると心が読める! ……でも他人の目が怖くて見られない etc…

こんな役に立たない能力(ルビ:ちから)、なくてもよくない??

ある日突然、不思議な力に目覚めてしまった五人。
悪戦苦闘しながら能力と向き合ううちに、
さえない毎日が、思いもよらない方向に転がりだし――。

「どんなに微力でふがいない人たちだって、力を合わせれば世界は変わる。
ちりばめられたさまざまなピースが最後にかっちりハマる、
行成さんらしさの詰まった優しくて愛らしいエンタメワールド。」
――瀧井朝世さん

小説すばる新人賞作家が贈る、驚き満載、爽快感120%の傑作長編小説!


【著者紹介】
行成薫 : 1979年生まれ。宮城県仙台市出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mike

    気軽に読めてなかなか面白かった。定食屋「三葉食堂」。そこに来る客の中には超能力らしきものをもつ者がいる。念動力、金縛り、発火能力、精神測定能力、読心術。と言ってもこんな力など無ければいいのにと当人が嘆くほどショボくてポンコツ。しかし、そんな役立たずの力が思いもよらず誰かの役に立つ事だってあるのだ。そしてその力が集結した時もっと大きな事を可能にする。発火能力なんかあると大変だけど、テレパシーは私にもあればいいのになぁ…

  • NADIA

    手で持てる重さのものを右に10センチだけ動かすことができる能力、1日に一度だけ抜け毛と引き換えに相手を金縛りにあわすことができる能力、興奮すると発火させてしまう能力…。微妙な超能力を持つ人たちの目線で語られる連作短編集。「超能力者って憧れるよね〜、でもそんな能力ならばいらないね」と言いきれてしまうような微妙な能力者たちはなぜこんな能力を持つことになったのか。最終話でのオチが心地よい。映像向きな作品だと思う。

  • えみ

    もしも超能力があったとしたならば、何をしようか。どう生きようか。今は平凡なごくありふれた一般人、だけど超能力さえあれば誰からも注目される特別な人間になれる!…なんて思っていたら大間違い。最弱超能力者たちが己さえも能力の使い道に困るような、大きく期待を裏切る超能力を見せてくれる。超能力、いる?だけど小さいことでもそれが重大な意味を成すことも、ある。人生はだから面白い。今がつまらない人に押し付けて読ませたい最弱だけど最強、笑って勇気がもらえる気分爽快、最高超能力小説。役立たずから大逆転した5人が事件に挑む。

  • momi

    不思議な力を持った人は結構どこにでもいると言う設定!ここに登場する5人の超能力者たち…その能力は…触らずに物を動かせるのはたったの…10センチとか…相手を金縛りすると自分の頭の毛が…抜けるとか…潔癖症で…触れないサイコメトリーとか…ぷっとふきだしてしまうような…みんな中途半端な能力!だけど…青春…友情…素敵だねッ!! タイトルの僕らとは…そう言う意味だったのか!皆んなで力をあわせてぇ〜最強の超能力者に!!楽しくてあったかくて面白かったです!

  • kk

    世間的な意味では全く役に立たない超能力を持った人々の悩み、葛藤、そして希望や救いを描く。とても変わった設定ですが、この小説の真ん中にあるのは、僕ら普通の人々の、普通だけどかけがえのない生活に対する優しい視線なのかなと感じました。

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