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現代版 絵本御伽草子木幡狐

藤野可織

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062198431
ISBN 10 : 4062198436
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

美少女キツネ戦士の人間侵略プロジェクト!山城木幡女子中学高等学校―通称、コン女は、人間社会乗っ取りのため狐たちが設立した学校。イマドキ女子高生と化した少女狐・きしゆは人間男性の篭絡をもくろむが…。人気作家の自由な想像力で、あの「おとぎ話」が新しい文学になった!美しい絵とともに贈る愛蔵版シリーズ。

【著者紹介】
藤野可織 : 1980年京都府生まれ。作家。同志社大学大学院美学および芸術学専攻博士課程前期修了。2006年に『いやしい鳥』で文學界新人賞、2013年に『爪と目』で芥川賞、2014年に『おはなしして子ちゃん』でフラウ文芸大賞を受賞

水沢そら : 1978年北海道函館市生まれ。イラストレーター。バンタンデザイン研究所ビジュアル学部卒業後、MJイラストレーションズに学ぶ。切り絵の手法を用いた独特のイラストが人気。国内外で個展、企画展などを開催。挿画や雑誌で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    木幡狐という原典のお話を知らなかったが、読友さん達の華麗なるレビューから、深みある解釈を拝借。木幡狐は異類婚姻譚。人間の中将に恋をした狐が流麗なる美女となり子まで設ける、が男のもとを去る悲恋、というのが原典。それを現代を舞台にし、スタバとか出てきて、主人公は女子高生。大筋は同じなのに、主人公きしゆの冷めた視点が悲恋を現代的にドライな感じに。「みんななあ、人間でかわいそう。いろんなことせんなやんて自分らで決めて、そんでいろんなことできひんで自分らを責めて、ほんまむだやんなあ」そのしんみりに、愛感じます。

  • KAZOO

    御伽草子にこのような話があるのは知りませんでした。それを現代にして結構読み物としては興味惹かれる感じに作り直されています。また絵自体も非常に昔ばなしとは異なる感じで、キツネの話とは思えない気がします。現代の大人向けのおとぎ話に変えてしまっていて全く別物と読んでいいのでしょう。

  • mocha

    イマドキの良妻賢母は大変なんだなぁ、と他人事のように思う。奥さんがなんでもできたら、確かに夫はもうわんこのような存在になるのかもしれない。狐じゃなくても飽きそうだ。京言葉で狐のおおらかさや、ちょっとイケズな感じがよく伝わってくる。水沢そらさんの絵がなければ、それほど幻想的な雰囲気にはならなかったかもしれない。絵の力って大きい。

  • chichichi

    御伽草子を現代風のお話と絵にして分かりやすくした大人の絵本。図書館の特設コーナーで一際目を引いた、少し不気味さをもった可愛らしい表紙。すーっと引き寄せられ手に取ったのはコン女の彼女らの仕業だったのかも?!と思ってしまうような愉快な言い回し。こんな風にして興味深く古典に触れられるこのシリーズは全部読んでみたい。

  • ままこ

    山城木幡女子中学高等学校。通称、コン女。良妻賢母の育成をし人間の妻にして狐が人間社会を乗っ取る養成所としてつくられた。最初は好奇心旺盛に真面目に取り組んでいたが多くの狐がだんだん飽きてくる。その様子はシュールで笑える。みんなが飽きる中“きしゆ”だけが才能を発揮して自力で理想の相手を見つけ結婚するが…。色々あっさりしてるところが我が道を行く気まぐれ狐らしい。その後もコン女はゆる〜く存続。藤野さん流「木幡狐」水沢さんのスタイリッシュな絵と共に楽しめた。

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