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編集ども集まれ! 双葉文庫

藤野千夜

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575523935
ISBN 10 : 4575523933
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

作家の笹子は22年ぶりにJ保町を訪れた。この街にはかつて勤めていた出版社がある。当時のことを小説にするための取材だった。―大学卒業後の1985年、一夫は漫画編集者として出版社に採用され、大好きな漫画作りに携わる。のちにスカートを穿いて出社するようになった一夫。友人たちに「笹子」と呼ばれるも、ある日、会社から解雇を言い渡される。でも、どんなときも、漫画がそばにあった…。心から愛するものがあることの喜びとつよさが胸に沁みわたる、芥川賞作家の自伝的長編小説。

【著者紹介】
藤野千夜 : 1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年『午後の時間割』で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • のり

    作家の自伝小説。時は昭和。出版社に採用された「一夫」。漫画編集者として様々な経験を重ねながら、いつの間にか周りから「笹子」と呼ばれる様に…それから数年過ち解雇される事になる。時代と言えばそれまでだが、理由は現在では考えられない事だった。退職した後の成功した笹子の話も同時に進んでいく。それにしても漫画の巨匠達・それを愛する読者の熱が凄い。漫画文化の礎を築いた先駆者に敬礼。

  • 緋莢

    「ベーグル屋さんになったんだね、青雲社」1985年春、東京神田J保町にある出版社・青雲社に入社し、編集者となった小笹一夫。漫画編集者として働き、やがてスカートを履いて出社し、友人たちから笹子と呼ばれるようになり…近年、『じい散歩』や『団地のふたり』がヒットした著者の 自伝的小説。かつて勤めていた出版社(青雲社という名前のため、友人たちから、お線香作るの?と言われたりする)のある街を訪ねるところから始まり、現代と過去が、交互に書かれます(続く

  • ジロリン

    タイトルはもちろん手塚治虫「人間ども集まれ!」へのオマージュ。作者プロフィールの過去作に「おしゃべり怪談」とあり、これはくらもち師匠の出世作への…という理由で未知の作家さんだが購入。内容は「マンガ編集者の『マンガ道』+アルファ」といった所か。あまり詳しくない青年マンガ界を中心に、出版社と雑誌名以外はガンガン実名で登場するので〈名前だけは聞いた事ある人〉をググリながら読むのは大変だったがw色々と興味深いエピソードが読めて楽しかった…なーんて思ってもう一度作者プロフィールをよく見たら芥川賞受賞作家なのねw

  • BookaBoo

    著者の自伝的小説。80年代に就職した漫画雑誌編集部での経験と、仲間に恵まれ、充実した職業生活の中で徐々に自身の本来の性別の姿に生まれ変わっていく様子、そしてクビになるまで。主人公と仕事で知り合った仲間たちが交歓する生き生きとした当時の漫画界がこのうえなく面白かった。いろいろいろいろひっくるめてその後の著者を形作った重要な時期だったのだろうな、と思う。

  • hiropon

    450pを超える自分にとっては大作だった。普通のストーリーものではなくエッセイ的(?)な内容で情報量も多いためなかなか読み進むスピードが上がらなかった。だからこそ読み応えがあり、最初の方は個人的にはいまひとつのめりこむ事ができなかったが、途中からどんどん面白くなっていった。

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