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団地のふたり 双葉文庫

藤野千夜

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575527650
ISBN 10 : 4575527653
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2024
Japan

Content Description

イラストレーターながら今はネットで不用品を売って生計を立てるなっちゃんこと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちしながら生活するノエチこと野枝。そんな幼なじみの二人は50歳を迎え、共に独身。生家の築古団地で暮らす。奈津子の部屋で手料理を一緒に食べ、時にはささいなことでケンカもする。高齢のご近所さんのために、二人で一肌脱ぐことだってある。平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。解説・原田ひ香

【著者紹介】
藤野千夜 : 1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年『午後の時間割』で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kazuko Ohta

    最近、真梨幸子の『極限団地』や辻村深月の『闇祓』を読んだせいで、団地のイメージが酷く暗い。それを吹き飛ばしてくれる1冊でした。ドラマは未見のため、どちらが奈津子でどちらがノエチか考えながら読みましたが、読了してから調べてビックリ、私のイメージは逆だったから。映画好きとしてはちらほら出てくるそんな話がより楽しくしてくれます。『ブリングリング』はあんまり好きじゃなかったなぁとか。「しげる」という名前が出てきただけで、何の関係もないのに頭の中で『愛のメモリー』が回り出して困りました。疲れた心を癒やしてくれる本。

  • ちいこ

    ドラマ化をきっかけに初めての作家さん。ドラマはまだ1話しか観れていなくて、奈津子を演じられている小林聡美さんの衣装が素敵でいいなと。私が50代に入ったのもあってこのふたりの空気感がしっくり来て気持ちいい。今月続編が出るようで、楽しみです。

  • あや

    BSのドラマが大好きだったので原作を手に取る。著者は千葉大のご出身。出て来る地名は東京だけれども、団地の雰囲気はなんとなく千葉の団地に似ているような気がする。というのもドラマのロケ地が千葉市の私のよく知っている地域だったからです。団地を舞台に保育園からの長い友情を育む五十代の女性二人。私の数年後を見ているような気持ちでドラマも本書も追いかけました。先のことはわからないけれど、今を大切に生きる五十代の独身女性の姿があたたかく描かれていて好きです。

  • mukimi

    心がオーバーヒートし脳が息切れしそうな毎日の中で、ゆったり深呼吸できる読書。阿佐ヶ谷姉妹のエッセイもだけど、仲良し独身中年女性の日常ってなぜこんなに癒されるのでしょう…お金も名誉も要らない、毎日ちょいと美味しいものを買ったりだらだら映画を見たりするだけでじゅうぶんに幸せ、なにより、あーでもないこーでもないとくっちゃべってしょうもないことで笑い合える親友がそばにいるなんて最強!人間が健康な心を保つために必要なものって実にシンプルなんですね。心にゆとりを残しておこう、小さな幸せをいちいち感じるために。

  • ケンイチミズバ

    フリマアプリやネットオークションでブツが売れるとノエチと奈津子の食生活が豊かになります。各章の終わりに収支報告も。ずっと親友で50代の二人も経年劣化した団地ではまだまだ小娘(笑)やや経年劣化した人たちとクスッと笑える日常が面白い。ここ、男手って言ったらおじいさんばかり。なにかって言うとすぐ威張る、怒る、骨折する(笑)簡単に頼めやしない。網戸の張替えを軽くこなしたところが口伝で二人は何でも屋さんに。お店をたたむことになった千代の寿司から任されたピンク電話は4,600円で売れました。お店のママと折半です。

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