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本能寺の変 講談社学術文庫

藤田達生

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065162774
ISBN 10 : 4065162777
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ信長は天下統一を目前にして、明智光秀に討たれたのか?この日本史上最大級の問いに、歴史研究者が真っ向から取り組んだ画期的論考!信長は何と戦い、何に負けたのか。歴史を転換させた政変の核心を衝く試みは、戦国時代とは、室町幕府とは、中世・近世とは何かという、根源的な問いへと至る。全歴史ファンにおくる、驚きと発見に満ちた探究!

目次 : 第1章 明智光秀が背いた原因はなにか?(足利義昭―将軍をめざす/ 明智光秀―栄達から危機へ/ 織田信長―「国王にして内裏」/ 政変への道)/ 第2章 画策する足利義昭(「西国公方」義昭/ 政変迫る/ 政変断行)/ 第3章 「秀吉神話」を解く(備中高松城の水攻め/ 「奇跡」の中国大返し/ 山崎の戦い/ 信長を継ぐ者は誰か)/ 補章 「本能寺の変」研究の現在(北国情勢と光秀与同勢力/ 政権を揺さぶる派閥抗争/ 光秀の政権構想)

【著者紹介】
藤田達生 : 1958年、愛媛県生まれ。神戸大学大学院博士課程修了。学術博士。現在、三重大学教育学部・大学院地域イノベーション学研究科教授。専攻は、日本近世国家成立史の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kawa

    本能寺の変について、幕府(義昭)黒幕説を説く。史料を読み解く記述で学術的傾向が強い。素人読者には直ちの判断は難しいが「四国説・明智光秀と羽柴秀吉との派閥抗争・鞆幕府論の三層構造から議論を展開」(ウイキペデイア)しているところなどは、なるほどと興味深かった(194頁の図表が解りやすい)。他にも信長の天下統一直前での、近衆・一門の近国掌握(近畿地方配置)と重臣の整理・最前線配置計画という世代交代政策も印象的。これを実行されたら功労のあった重臣は焦るよね。

  • ぜんこう

    いろんな書状や資料をもとに本能寺の変を論考されてます。ドラマなどでは個人的な恨みとか、僕自身もそんなふうに思っていたのですが、足利義昭の信長包囲網も関係してたとか。義昭の影響力って都落ちしてからも将軍としての権力を維持してたんですね。これを大河ドラマにでも仕立てたら今のオリンピック物より視聴率取れるかも(^^;) それにしても秀吉の大返しが変の後に大きな逆転劇を生んだのは動かしがたいようですね。

  • 金吾

    義昭黒幕説の藤田さんが自説を主張しています。私自身はそれはないだろう(機密保持、毛利の動き、変後の光秀の動き)と思っていますが、それはそれとして一つの説として楽しみました。

  • パトラッシュ

    織田家中の派閥抗争に敗れた明智光秀。鞆の浦から遠くない備中高松城まで秀吉軍が迫っていた足利義昭。信長の政策変更で追いつめられた長宗我部元親。この三者が奇跡的に結びついたのが本能寺だったとは。しかも明言していないが、信長から譲位と安土行幸を迫られていた朝廷が暗黙の了解を与えていたと著者は推測する。天正十年の日本は、ル・カレのスパイ小説も顔負けの陰謀と思惑の錯綜する世界だと痛感させられる。こうした状況下では誰にも想像できない決断と実行をなし得た者が勝つ。中国大返しを成し遂げた秀吉が最終勝者となったのは当然か。

  • niwanoagata

    相変わらずの小説 派閥力学に関しては悪くないと思うが、何かにつけて義昭を登場させるし、資料も自説に都合のいいように読んでいる 他の研究者の批判を一切自説が成立している前提で反論しているため、内容が薄すぎる 一応藤田さんも研究者なので論の途中過程はまだマシだが、その結論の部分がすべて妄想で、都合のいいように解釈し、その可能性が高いとか、そう考えなければならないとか意味不明 なんでここまで義昭黒幕説にこだわるのか謎。 1つ反論すると石谷頼辰は元親の説得のため土佐にいたので、光秀に謀反を勧める意味がわからない。

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