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徹底検証 沖縄密約 新文書から浮かぶ実像 朝日選書

藤田直央

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022631268
ISBN 10 : 4022631260
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

沖縄が米国から日本に返還されて半世紀。佐藤栄作首相とニクソン大統領が返還に合意した際、緊急時に米国の核兵器を沖縄に再び持ち込むことを日本が認めた密約は、戦後日本の外交・安全保障が抱えるジレンマを今も私たちに突きつける。その密約に関する新たな文書を筆者は見つけた。佐藤首相向けに書いたシナリオで、首相密使を務めた国際政治学者・若泉敬氏の直筆とみられる。若泉氏が過去を告白した1994年の著書にしか記されていなかった密約に至る経緯を、「若泉シナリオ」は濃密に物語る。日本外交史の研究者たちからは一級の史料だと驚く声が相次いだ。本書では「若泉シナリオ」の全文を示し、徹底検証。沖縄返還交渉でのもう一つの密約である費用肩代わり問題を新聞記者として追及した西山太吉氏が、亡くなる前年に応じたインタビューも掲載する。

目次 : 第1章 見つかった「若泉文書」(国際政治学者・若泉敬/ 「若泉シナリオ」を読み解く/ 密約調査の有識者らは/ 岡田克也氏との対話)/ 第2章 「沖縄密約」前後(「基地研文書」/ 若泉氏とソ連、中国)/ 第3章 西山太吉氏の執念(極秘の「井川書簡」/ 西山氏へのインタビュー全文)

【著者紹介】
藤田直央 : 1972年、京都府生まれ。京都大学法学部卒業、政策研究大学院大学修了。94年に朝日新聞社に入り、主に政治部に所属。米ハーバード大学客員研究員、那覇総局員(2010〜11年。米軍基地問題や沖縄県知事選を取材)、外交・防衛担当キャップなどを経て、19年から編集委員(日本政治・外交・安全保障)。21年から法政大学兼任講師も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takao

    ふむ

  • ゆかり

    政府が否定しても密約は存在。日米安全保障条約の締結があっての日本独立、その安保条約の傘下でいることは、いかにしても交渉上アメリカ優位を逃れることはできない。沖縄返還を外交で実現するにはギリギリだったのだと感じた。もちろん外務省を通した交渉でなく、若泉敬氏のシナリオにより佐藤栄作首相とニクソン大統領の裏合意。民主党政権時の密約調査と当時の岡田克也元外相の見解、西山事件の西山太吉氏へのインタビューなど読みやすい。映画「宝島」を見た。沖縄の苦渋が伝わる。返還を最優先とした時、他に策は見つけるのは困難なのでは。

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