ブ-ゲンビル戦記 一海軍主計士官死闘の記録

昭和十八年十一月、ソロモンの制空権は連合軍に掌握され、ブーゲンビル島北部ブカ地区の七千名の海軍部隊は、補給を断たれ、飢餓と瘴癘の地に孤立した―学徒出身の若き海軍主計大尉は猛烈なる敵の砲爆撃下、言語に絶する悪戦苦闘を生きぬき、その任務を全うする―南溟孤島戦の凄惨な姿を描いた感動の戦記。

目次 : 第１章　第八艦隊司令部付/ 第２章　ブインの航空消耗戦/ 第３章　ブーゲンビル島縦断日記/ 第４章　七〇〇〇名、ブカに孤立/ 第５章　飢餓とマラリアの戦場/ 第６章　現地民宣撫作戦/ 第７章　ジャングルの死闘/ 第８章　捕虜番号二八八〇四五・ブカ

【著者紹介】
藤本威宏 : 大正９年、東京生まれ。昭和１７年、東京商科大学（現・一橋大学）卒。東京芝浦電気株式会社に入社。応召により海軍に入隊、海軍経理学校を経て第八艦隊司令部付となる。終戦時、海軍主計大尉。昭和２０年、東芝に復帰。昭和２６年、イースタンモータース株式会社に入社、同社社長、イースタン興業、蓼科ビレッジ、東京サマーランドなどの社長を歴任、この間、日経連財務理事、全国乗用自動車連合会常務理事、東京乗用自動車協会副会長としてハイヤー・タクシー業界の向上に努力する。昭和４２年、陸運功労者として運輸大臣表彰を受ける。警察協力章、勲四等瑞宝章受賞。昭和４４年１１月１１日歿（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）