飢餓と戦争の戦国を行く 読みなおす日本史

藤木久志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642067638
ISBN 10 : 4642067639
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;19

内容詳細

中世社会を頻繁に襲う旱魃・長雨・飢饉・疫病などの災害。さらに物資・人員の略奪や殺害などの戦争被害。過酷な環境で人々はいかに生き抜いたのか。実態を克明に探り、民衆に焦点をあてた豊かな歴史像を提示する。

目次 : 1 中世の生命維持の習俗/ 2 応仁の乱の底流に生きる―飢餓難民・徳政一揆・足軽たち/ 3 戦場の村/ 4 村の武力と傭兵/ 5 九州戦場の戦争と平和/ 6 中世の女性たちの戦場

【著者紹介】
藤木久志 : 1933年新潟県に生まれる。1956年新潟大学人文学部史学科卒業。1963年東北大学大学院文学研究科博士課程修了。聖心女子大学助教授、立教大学教授、帝京大学教授を歴任。立教大学名誉教授文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Fumitaka さん

    ヨハネの黙示録に出て来る白、赤、黒、青ざめた馬はそれぞれ侵略戦争、内戦、飢饉、死病の象徴だというが、戦国という黙示録世界における流民や村民、そして女性が翻弄され、また一方で単に被害者でもなかったことを記述する。捕虜は農村のみならず外国にも売られていたようで、大航海時代とは奴隷貿易の時代でもあり、その「ネットワーク」(p. 153、p. 204)に日本も組み込まれていたことを明らかにしている。農民がこっそり麦を育てていたのは中国でも同じだった(p. 46)らしく、日本は間違いなく世界の一部だったのである。

  • 果てなき冒険たまこ さん

    応仁の乱の前提となった飢饉、武装する民衆、旱魃・洪水・暴風雨、そして奴隷狩り。教科書や通り一遍の歴史書では絶対にわからない歴史が記述されている。徳政を要求する民衆に乱発する政府、支配者が変わるごと翻弄される農民。こういう本が読みたかったんだよね。経過ばかりを追う歴史ってのは当然支配者目線でその下に蠢く人間はほとんど語られないからリアリティがないけどその実足掻き苦しむ民衆がいることを忘れちゃいけないよね。

  • dahatake さん

    日本の古文書からのデータを元に、中世から江戸くらいまでの庶民の飢饉と戦乱の中での生き残りを辿っている。 やはり気になるのは人身売買。生き残るためでもあり、商品でもあった。そして飢饉になると都市部に食を求めた行動。 商品という観点では、米は租税の対象だったが、麦はその対象外だったこと。それでも飢饉は無くならなかったわけで。 この書籍では、灌漑工事との関連性が触れられてない。長年の飢饉に対しての対策・挑戦の結果も調べてもらいたかった。

  • ささづけ さん

    「七度の餓死に遇うとも、一度の戦いに遇うな。」応仁の乱までの飢饉カウントダウンがおそろしい。巻末に「日本中世の旱魃・長雨・飢饉・疫病年表」も。労作。

  • Masataka Sakai さん

    足軽や雑兵、民草百姓の現実の記録。 世界どこでも同じだね

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