Books

ルィセンコ主義はなぜ出現したか 生物学の弁証法化の成果と挫折

藤岡毅

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784284102858
ISBN 10 : 4284102850
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2010
Japan

Content Description

20世紀最大の似非科学=ルィセンコ主義の本質に迫る日本初の本格的研究書。ルィセンコ主義が旧ソ連で支持され続けた要因を検証し、その思想的背景を分析する。ソ連崩壊の思想的原因を考える上でも必読の書。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 塩崎ツトム

    社会主義やソビエト史に関する知識が必須だが、高校生物程度の知識でも結構読み進められる。現在だったら考えられないが、ショウジョウバエを実験動物にする遺伝学研究が「役に立たない蠅の研究をするなんてブルジョア」と糾弾されていたという事実。ああこれが「反知性主義」ってやつか……。

  • A.Sakurai

    ルイセンコ事件が起きたソ連の背景を当時の文献から丁寧に追っていく。基本的な原因としてスターリンによる急速な工業化と農業集団化政策をあげる。膨大な犠牲を正当化するために政権の絶対化を進めざるを得なかったお馴染みのアレである。その際に手段として思想面の哲学を使うのは分かるが、科学の戦線として生物学が対象になったのがピンとこない。大物哲学者やスターリン自身が論争に乗り込んでいるのだ。別の科学分野でも同じような事態があったのだろうか。日本のルィセンコ論争については短く言及。ソ連の追随で終始する主体性のなさを指摘。

  • やす

    ルイセンコが力をつけるまでのソ連の化学的、政治的背景が非常に丁寧に記されていて分かりやすい。日本がルイセンコ主義に強く影響された理由について詳しく知りたいと思った。

  • Violaの錬金術師

    マラーやヴァヴィロフを輩出した嘗ての遺伝学大国はなぜ、時代遅れの獲得形質遺伝説を支持するルイセンコ主義などというバカバカしいオカルトに傾倒していったのかを解明する。筆者が強調する、弁証法的唯物論は必ずしも認識の障害とはならず、むしろ20年代初期は遺伝学者とダーウィン主義者の間で建設的な議論を作ったのだという主張は興味深い。哲学の科学への寄与・悪影響がいかにして生じるかを問いかける。科学・哲学・政治・ソ連に跨がる学際的な問題であり、読んでいて勉強になった

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items