Books

敗残の記 玉砕地ホロ島の記録

藤岡明義

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122017900
ISBN 10 : 4122017904
Format
Books
Publisher
Release Date
March/1991
Japan

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • モリータ

    ◆単行本は1979年刊。著者は大阪商科大卒・戦後は文筆業ではなく企業の専務。収容所でのメモによる私家版の戦記が、関連文献を収集していた野呂邦暢に見いだされ出版されたという。著者は砲兵で二度目の応召だが、比島派遣の時期やフィリピンの周辺的戦場での敗残行の末に捕虜となった点でよく似た体験をした大岡昇平がオビを書いたそう。◆周辺といってもフィリピン最南部のホロ島は六千名も日本軍がいたところで、米軍との戦闘と飢餓・病気ばかりか、イスラム系の原住民(モロ族)に襲撃により、ほぼ全滅したというところ。

  • Ted

    '91年3月刊。○大戦末期、フィリピンのホロ島に上陸するも原住民のモロ族(イスラム教徒)に殆ど皆殺しに遭って敗退した日本陸軍の生き残りによる手記。具体的な記述が足りないのでイメージが掴みにくいが近代戦や文明社会の常識が一切通じない世界に住んでいる未開の蛮族に次々と抹殺されていく様は壮絶の一語に尽きる。視界の利かない闇夜のジャングルで猿のような奇声と共に突如現れ、姿を認識した時には既に蛮刀を振り下ろされているという恐怖。まるでモンスター系ホラー映画そのもの。表紙のモロの写真を見ると島全体が山口組という感じ。

  • リュウジ

    ★★★☆☆大岡昇平氏の「野火」のような文学的なものでもなく、ニューカムの「硫黄島」のように日米の生き残りの兵士たちのインタビューを核にした戦記でもない。個人的な手記。そこには国の対立、戦争が起こった理由や戦略の話は出てこない。どう逃げ、どう生き、どう助かったのか。だからこそ生々しい。米軍との直接的な戦闘もあったようだが、それはほとんど書かれず、好戦的なホロ族という原住民から、逃げて、逃げて、逃げて、逃げ回る。それでも米軍に降りていくことは、誰も考えない。それがあの戦争だったのだと思う。

  • teitowoaruku

    ヒャーという兇声とともに、神出鬼没で襲いかかってくるモロ族。残忍かつ獰猛なこの部族に、飢餓や疲労で動けなくなった敗残の日本兵は次々と腸をえぐられ虐殺されていく。兵隊を捨て駒に逃走を図る将校や部隊本部。落伍していく傷病兵は置き去りにされ惨殺された。悲惨すぎて真に迫る、玉砕地ホロ島での敗残の記録。モロにしてみれば、日本軍は島を荒らしに来た泥棒でしかなかったこともまた事実である。

  • Arte

    玉砕したフィリピンの小島で生き残った人の手記なのだが、アメリカ兵に上陸されて食糧がないまま山に追い上げられ、投降しようにもアメリカ兵の陣地までの間に、好戦的な現地人の支配地が広がっているため、投降しにも行けないという悲惨さ(この現地人、生肝取ったり、海賊したり、と基本凶暴らしいのだが、自分の島にいきなり兵隊がやって来て、夜な夜な畑を荒らされたりしたら、襲い返すのも止むを得ない気はする)。士官と兵隊の待遇の差(病院にかつぎこまれても、兵隊は手当てもしてもらえない)や転進の有様が克明に描かれていて、敗残兵とい

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items