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ショットとは何か 歴史編

Shigehiko Hasumi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065358962
ISBN 10 : 4065358965
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

収録作
映画の「未来」に向けて/スクリューボールまたは禁止と奨励 ハリウッド30年代のロマンチック・コメディー/オーソン・ウェルズはたえずフィルモグラフィーを凌駕しつづける/「黒さ」の誘惑 リタ・ヘイワースの曖昧さはいかにして「フィルム・ノワール」を擁護したか/これは、「黄昏の西部劇」である以前に、映画の王道に位置づけらるべき作品である サム・ペキンパー監督『昼下りの決斗』/ロッセリーニによるイタリア映画史/ロベルト・ロッセリーニを擁護する/娘のイザベラを使って、ロッセリーニに『イタリア旅行』のリメイクを撮らせたくてならなかった/ジャン・ルノワール論のために/レマン湖の畔にて ゴダールにとっての―あるいは、ストローブにとっての―スイスについて/署名の変貌――ソ連映画史再読のための一つの視角/寡黙なるものの雄弁 ホー・シャオシェンの『戀戀風塵』/吹きぬける風のかなたに「黒衣の刺客」/タイプライターとプロジェクターに護られて/ここでは、魂と肉体とが、奇蹟のように融合しあっている「アンジェリカの微笑み」/歳をとらずに老いるということの苛酷さについて ペドロ・コスタ『ホース・マネー』/このホークス的なコメディは、文字通りの傑作である ウェス・アンダーソン監督『犬ヶ島』/十字架 シャワー 濡れた瓦‥‥ 『ヴィタリナ』をめぐってペドロ・コスタに訊いてみたい三つのことがら/抒情を排したこの寡黙な呟きに、ひたすら耳を傾けようではないか ―ケリー・ライカート小論―/黒沢清『スパイの妻』『蛇の道』/濱口竜介『悪は存在しない』/映画の「現在」に向けて ゴダールの『奇妙な戦争』に触れて思うこと/年間ベスト10

【著者紹介】
〓實重〓 : 映画批評家、文芸批評家、フランス文学者。1936年、東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号を取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。78年、『反=日本語論』で読売文学賞、89年、『凡庸な芸術家の肖像』で芸術選奨文部大臣賞、2016年、『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドールを受章する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi

    この「歴史編」は、映画の歴史を語るものではなかった。歴史に残る傑作を捉え論じる批評集だ。傑作と言っても、私は多くの作品を観ていないし、知ってもいない。こんなことでこの本を読んでよかったのだろうかと思いつつ、映画の魅力は、様々なアプローチから生まれてきたのだなと実感する。その映画たちのショットの積み重ねが歴史なんだろう。最近観たばかりの黒沢清「蛇の道」(2024)を絶賛する文もあるが、私はそこまで魅力的には感じなかった。観てきた映画の幅が感じ方の違いになってくるのだろうか。

  • ロックとSF、たまに文学

    スクリューボール・コメディ大好き人間からしたらスクリューボールまたは禁止と奨励の鮮やかな論考に感激してしまった。アイダ・ルピノの私の彼氏も最近DVDでたおかけで、容易に見ることができるようになったのは良い。

  • kumabook

    「書名の変貌」は、黎明期からそして、社会主義リアリズムの影響を経て変化していくソ連映画史を概観し、パラジャーノフ=タルコフスキー以後という括りによって忘れられるミハイル・ロンムに光を当て、そしてそれを最後に数々の傑作を世に放ってきたレンフィルムへと繋げていくのが面白い。他にも今までのショットとは何かに比べ、濱口竜介やケリー・ライカート、ペドロ・コスタらをはじめとして、新しい論考も多く収録されている。ただリップサービスをしっかりする著者だから、どこに寄稿され、誰に向けて書かれた文章かは確認するべきだ。

  • omemegaro

    いつもの作家称揚の、比較的新しいものがまとめられている。

  • Go Extreme

    映画の「未来」に向けて ラオール・ウォルシュまたは「伝説」と「現実」を超えて スクリューボールまたは禁止と奨励 「黒さ」の誘惑 ロッセリーニによるイタリア映画史 ロベルト・ロッセリーニを擁護する ジャン・ルノワール論のために レマン湖の畔にて 署名の変貌―ソ連映画史再読のための一つの視角 吹きぬける風のかなたに 寡黙なるものの雄弁 歳をとらずに老いるということの苛酷さについて この不気味なほどの単純さー悪は存在しない 映画の「現在」に向けて

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