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水上博物館アケローンの夜 嘆きの川の渡し守 幻冬舎文庫

蒼月海里

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344429864
ISBN 10 : 4344429869
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

大学生の出流は将来を見失い、閉館間際の東京国立博物 館で絶望していた。すると突然、どこからか大量の水が湧き上がり、異空間へ流されてしまう。助けたのは、舟に乗った謎の美青年・朧だった。展示ケースから現れた、煙管を手にした金魚や埴輪の犬も加わり、二人は心を通わせていく。しかしある日、朧が消えて……。切なく優しい博物館ミステリ。

[著者について]
宮城県仙台市生まれ、千葉県育ち。日本大学理工学部卒業。元書店員。二〇一四年、文庫書き下ろしの『幽落町おばけ駄菓子屋』でデビュー。同シリーズのほか「華舞鬼町おばけ写真館」「幻想古書店で珈琲を」「夜と会う。」「稲荷書店きつね堂」シリーズなどがある。


【著者紹介】
蒼月海里 : 宮城県仙台市生まれ、千葉県育ち。日本大学理工学部卒業。元書店員。2014年、文庫書き下ろしの『幽落町おばけ駄菓子屋』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    長い年月を経てそこにある展示物を眺めてたら確かに自分の悩みなんてちっぽけなものに思えるのかもしれない。心を落ち着かせるために博物館を訪れる、そんな利用法もあるんだな。そんな博物館に川が流れ水が溢れる。キラキラ光る水面、木舟に乗る美少年、動き出す展示物…様々な出会いややり取りを重ね心の傷を癒していく出流君。「諦めたくないということは、それをしたいということ」幻想的な世界を楽しみながら私の心も軽くなっていくようでした。あ〜トーハクに行ってケルベロスに会いたいな❤️

  • SHIN

    ある博物館には冥界との境界があり、嘆きの川アケローンの渡す守 朧(おぼろ)≠ェいる。 朧は男らしくいくつの名言も残しており、女性読者を魅了させているだろう。読了後は、朧の存在やアケローンの意義・嘆き≠フ川の意味について肚落ちしないところはあった。

  • cithara

    蒼月さんはどうして私の好きな世界を知っているの? 駄菓子屋、地底そして博物館。本書の世界は私にとってまるで夢のよう。東京国立博物館に嘆きの川アケローンが流れている... 何と心惹かれる世界だろう。出流の描写は他作品の主人公とあまり変わらない。しかし朧は他作品のサブキャラたちと違って神秘性が強い。もっと知りたくなってくる。私にも船の上でゴーフルとカモミールティーごちそうして下さいよ! 続編がありそうな終わり方だから期待してしまう。カロンとか奪衣婆とか漫画『鬼灯の冷徹』を愛読した身には馴染み深い言葉。

  • スイ

    こちらは国立博物館が舞台らしい。いつか行きたいと思っている博物館でもある。ハーブティーがきになった。

  • のんの

    今回の舞台は、東京国立博物館か!渡し守の朧とギターが弾けなくなった出流のお話。まぁ、朧の本名って、結構簡単に想像つくよな…金魚づくしとか蓬莱蒔絵鏡箱とか実際に、管内にあるものも登場するので、ついついどんなものか気になって、ネット検索しながら、読んだ。続きがあれば、また、読みたい。

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