なぜ皮膚はかゆくなるのか PHP新書

菊池新

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784569821368
ISBN 10 : 4569821367
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
菊池新 ,  
追加情報
:
205p;18

内容詳細

どうして皮膚はかゆくなるのか?なぜかくと快感を得られるのか。最近になって解明されつつあるそのメカニズムをわかりやすく紹介。体の中で掻けるところしかかゆくならない、「かゆかった」記憶からかゆみが復活する、ストレスが悪化させるといった特性のほか、これまでは「かゆみは軽い痛み」と考えられていたがそれが完全な誤解であることも解説していく。皮膚が無性にかゆくなるのは、イッチ・スクラッチサイクルによるものだ。その負のスパイラルがどこかのタイミングで止めながら同時に、その原因を取り除く2つの方法を同時に行なうことで、ようやくかゆみは止められる!

目次 : 第1章 かゆみの本能と感覚(“掻くと気持ちいい”の本能を考える/ かゆみは特殊な感覚 ほか)/ 第2章 “無性に”かゆくなる皮膚のしくみ(原因がわかるもの、わからないもの/ かゆみの主犯格、「ヒスタミン」と「マスト細胞」 ほか)/ 第3章 医者にかかる前に知っておきたい治療法(現実には知識のない医師もいる/ 虫刺され・かぶれ・日やけは、表皮のダメージ ほか)/ 第4章 かゆみにまつわる実際の症例(実際の皮膚科診療の現場では/ 症例1 アトピー性皮膚炎(三十代男性二人の例) ほか)

【著者紹介】
菊池新 : 1962年東京生まれ。皮膚科医、医学博士。1987年3月、慶應義塾大学医学部卒業、1995年7月、慶應義塾大学医学部皮膚科診療科医長・医局長・研修担当主任、1996年12月、慶應義塾学事振興基金(福澤基金)を得て、米国国立衛生研究所(National Institute of Health)へ留学。日本学術振興会海外特別研究員として、米国国立衛生研究所にて引き続き留学。1998年3月、留学を終え帰国。同年5月、菊池皮膚科医院開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 那由多 さん

    痒みのメカニズムを詳しく解説した良書。痒い→掻く→ご褒美と脳が認識→掻く→悪化、これって一種の麻薬みたいなもんじゃないか。イッチスクラッチサイクルからの脱却が何よりも重要。損傷すると神経が表皮の中に伸び、回復すれば退縮する。アカスリで出てるのは、垢ではなく必要な肌のバリア成分。掻く代りに叩いてたら顔の場合、網膜剥離で失明しかねない。世の中いけない行為が、さも正解のようにまかり通ってるんだな、とゾッとする。長年使用してても、メーカーの内容変更でアレルギーを起こす可能性は盲点だった。

  • 心 さん

    知人本〜!湿疹や花粉症など昨年当たりから皮膚のトラブルには頭を抱えてましたが、年末にはカイカイカイカイの蕁麻疹が…。朝になると治まるんだけど…夕方あたりからカイカイイライラ…引っ掻きすぎて傷が(°Д°)。とりあえず病院に言って落ち着いたと言うか?お薬でだましだましと言うか。そんな時に知人が見つけてきてくれた1冊。絶対に掻いちゃダメの先生の言葉がやっと心に響いた!口の中やヘアダイも原因だったりする時もあるんだ〜。私は、ストレスや疲労が原因と言われたが…本当にそうなのかな?またゆっくり読んでみたいな

  • MILKy さん

    なんて名本!!新書では、深井良祐ーなぜ、あなたの薬は効かないのか、に次ぐ名本だった。まずはこの菊池Dr.に是非とも診てもらいたい!(良い先生は東京にいるのか💦)こんな熱心か皮膚科の先生がいらっしゃるなんて!私も昔から皮膚科はお世話になり続けているが、今行き着いたところはまだマシかな、という感じ。テキトーにステロイド出す先生、多いよね。皆さんも言う、イッチ・スクラッチサイクル。私もかなり思い当たるので断ち切りたい。掻くことの負のスパイラル。そもそもの痒みのメカニズムについても述べられている。

  • 寝落ち6段 さん

    よくわからんけど、なんかかゆい。そのメカニズムは完全には解明できていないけども、現段階でわかっていることを分かりやすく解説してくれた。ちょっとかゆいぐらいだったら生理現象であるが、このかゆみが日常的に強く起こるアトピーや疥癬などの患者にとっては地獄のような日々だと思う。身近にも特にアトピーで困っている人が多い。そこには心理的なものも多分にあるそうだ。ストレスからあちことを掻きむしる自傷的行為も看過できない話であった。

  • 右脳neo さん

    かゆみには掻くという行為が伴う。その原始はダニやノミと言った原因に由来するものであった為と考えられるが、アレルギーや中枢性の痒みが蔓延する現代において、過度な痒みは自傷へと繋がりかねない。皮膚に現れる症状や表層に現れる痒みという感覚は、あらゆる原因により引き起こされ、接触性のものから精神的なものまで様々存在する。 皮膚科という職業の奥深さや治療の難しさも伺えた。神経の仕組みや原因物質についての専門用語も出てくるが、素人にもわかりやすく面白い内容だった。著者が他に書いているアトピー関連の書籍も読みたい。

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