Product Details
ISBN 10 : 482430329X
Content Description
「新人育成って大変だ」──現場で働く誰もが一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。どんなに理論を学んでも、日々の現場は予想もしない出来事の連続。「どう声をかければよかったのか」「あの場面での判断は正しかったのか」と迷い続けるものです。だからこそ、育成は難しい。しかし同時に、我々を成長させ、園の保育の質を上げてくれる、そんな存在でもあります。
保育の世界は今、大きな変化の波の中にあります。深刻な人手不足の中で、新人が安心して働き続けられるかどうかは、園の未来を左右する大きなテーマです。社会全体でも「人的資本経営」という言葉が注目され、人を会社の資本ととらえ直し、人を育てる姿勢が強く求められています。新人育成は、単なる引き継ぎや業務の習得ではなく、園の“未来をつくる仕事”なのです。
育成に正解はありません。相手によっても状況によっても、うまくいく方法は変わります。しかしひとついえるのは、かかわり方のちょっとした「さじ加減」で、新人さんはぐっと伸びるということです。「怒る」のではなく「聴く」「任せる」でもなく「支える」。そのバランスのさじ加減が、本人のやる気や成長に大きな差を生みます。
本書は、著者が実際に現場で積み重ねてきた試行錯誤から生まれた1冊です。新人さんの育成に迷ったとき、壁にぶつかったときに繰り返し手に取って、「次の一歩」を踏み出すきっかけにしてもらえるよう願いを込めました。ページを開けば、きっと「こうしてみよう」「こんな視点もあったんだ」そんな小さなヒントが見つかるはずです。
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